1.04.2013

1月2日 ウガンダダンス

本日はいよいよ任地を引き上げ、カンパラに移動。
そんなに別れを惜しむこともなく、スマートに任地をひきあげた。

朝8時からぶらぶらと敷地内をまわり、
あった人に挨拶を済ませる。

オフィスに行ってべリンダと最後の仕事の引き継ぎ。
セクションの皆と一緒に働いたけれど、彼女が一番のパートナーで友人だった。

任地が空港の町だと、最後の最後にもう一度任地の景色を眺めることができる。
だからか、車窓から景色を眺めていても感慨は湧かない。

今日は。

湧くとしたら本当にウガンダを離れる明後日だろう。



さて、引き揚げて、
いよいよ残り少ないウガンダでの夜である。

ウガンダでの心残りがないように
ここへは絶対に行こう、と。



ウガンダ中のいろんな部族の伝統ダンスのショーが見られる施設、
ンデレセンター!


前にも一度来ていて、とにかく面白くて楽しかった。
そしてその時はクライマックスのダンスが見られなかったのと
何よりカメラを持っていなかったで、今日はそのリベンジも兼ねて。

実は
開始前から、クライマックスのダンスへの布石は舞台に置かれている。


夕暮れとともに、ショー開始。

ウガンダダンスの特徴としては
とにかく腰、ハンパなくふります。

どの部族も大体、腰の動きは基本のようで
衣装は違っても腰のところに何らかの「腰みの」みたいなかざりをつけてある。
腰振るとよく映える。

男性陣にいたっては、
かなり驚異的な身体能力で踊りまくる。
アクロバティック。
すげー。

部族ごと、そして踊りそれぞれに
異性へのアピールとか
歓迎のダンスとか
意味が込められている。

観光客向けなのでショー用に少し脚色も入れてアレンジしてあって、わかりやすくて面白い。

で、宴もたけなわの頃

北部アチョリ族の激しいダンス開始。
クライマックスだ。

ダンスの途中から

女性ダンサーたちがおもむろに壺をピックアップ。


で、予想通り


 頭にのせて踊りだす。


場内、一斉に湧く。


ダンスは一気に盛り上がりを増すとともに


頭にのせる 壺の個数もドリフさながらに増えていく。



本日のMAX、10個
(けっこう壺を落とす場合も多いらしいんだけど、今日は誰も落っことさなかった。)

このおねえさん(恐らくスターダンサー)、壺10個のせて歌って踊って本当にすごかった。


たとえ動画にしたところで十分に伝えられない。

ローカルダンスの躍動感と興奮は、
アフリカの、ウガンダが秘めているエネルギーそのものだ。

1.02.2013

1月1日 そして「あのヒト」は今


この数日ばたばたの合間を縫って、飼育の手伝いをしたり、と、動物たちへの「あいさつ回り」も済ませた。

ということで、一部ではありますが。
本ブログでネタにした
気になる「あのヒト(動物)」の近況など少々。


ダチョウの旦那:
若手が育ってきたので最近は移動動物園に出かけずに済むようになった。
奥さんが3羽に増えてウハウハで仲良くやっている。
でもスタッフへの求愛ダンスも欠かさない。


クジャク一家:
子供ら3羽は「再就職」に成功。
回収されて今はケージの中でくらしている。
お兄ちゃんの尾羽が伸びてもう立派な大人。一家の長の風格が出てきている。
で、例のお父ちゃんはというと、
相変わらず外をウロウロしている。
尾羽がだいぶ伸びたけれどまだ本調子ではないらしい。
彼とケージの中のお兄ちゃんと時々鳴き交わしている。
親子喧嘩か?

イボイノシシ
半年ぐらい前にケージが強化されて、脱走しなくなった。
本日は泥エステを堪能中。


仔ライオン
3匹とも、すくすく育っている。
Bizaが直に育てているコムスメたちは、最近人が入ってきたら隠れるということを覚えた。
もう年頃?


シロサイ
最近、あまり生傷がないので、うまくいっているのかもしれない。
なんとなく仲良くツーショット。


キリン
最近はお客さんの近くで餌をやるアトラクションがスタート。
だいぶシャイじゃなくなってきた。
慣れってすごい。



ハシビロコウ
バケツを持ってケージに入った途端、べたべたに甘えて寄ってきた。
どうやらクリスマスで魚の仕入れがままならず、3日ほど断食させられた模様。
特大テラピアと格闘の図。


ナイルクロコダイル
1月に保護されてきた巨大な個体はとっくに野生に帰した。
以後、消息は不明。
最近保護されてきた1匹は、まだ野性を保っている様子で「ハンガーストライキ」を始めたらしい。
もともといる2匹は相変わらずのんびりで。
・・・同じワニなのにこうも目つきが違うかと思うほど対照的な目つきをしている。

カメレオン
・・・だいぶ減ってしまった。
3つ角のヤツはルエンゾリ山脈とかにいるかなり珍しい種類だったみたいだけど、山と低地とじゃ環境が違い過ぎて難しかった様子。
ということで、カメレオン探しコーナーの難易度は現在かなり高い。

ハゲコウ
羽の折れていたあの子、最近はひとまわり大きな「彼」と一緒にフードストアの周りを拠点にしている。
いつもいちゃいちゃしている
・・・なんか、腹立つぞ、おい。


毎日こんなに動物を見て暮らすことは、もうないだろう。
この1点だけでも、最高に幸せな2年間だったと言える。

12.31.2012

12月31日 活動大晦日


帰国に絡む報告会やら公用行事やらが終わり、
あとは任地で
クリスマスと新年のイベントや動物とのふれあいをのんびり楽しんで帰国

なんてことは当然ないわけで。

最後のミッション、
インフォメーションセンターの展示更新に追われ続けて早大晦日。

お約束通りな感じだ。


ひと月前、それこそ旅行に行く前に段取りをして担当のアイザックに引き継いでいったにもかかわらず(ていうかお前の仕事だ本来)
旅行から帰って来てみたら
プリンターは調子がおかしくなったまま放置されているし、
修理に出していたラミネーターは戻ってきていないし、
業者に発注している特大パネルは未納品。


・・・おい。

クリーニングでなんとかプリンターを復活させ印刷を出し、
報告会の合間などに弊社事務所のラミネーターをフル活用し、簡易パネル類を作成。

手があいているボランティアが手伝ってくれて設置を終えた。有難い。


入口のボードの写真コラージュ。
ジェームズ君が頼んでいたWelcomeメッセージのことをすっかり忘れている様子なので、スタッフが働いているところの写真をペタペタ貼って埋め合わせてみる。


パネルはシンプル。
でもテーマごとにゾーニングをしっかりした。

で、ブック型の資料とか

タッチする羽標本とか、
ちょっと「ハンズオン」なものを置いてみた。

最も、
骨とか標本とかは皆ばんばん触りまくるのでわざわざ作んなくてもある意味全部ハンズオンだから今更いらない気もするけれど。

ということで、
あとはもう本日、特大パネルを待つだけだった。


そして。


朝からの再三のアイザックの催促コールの甲斐があり、ついにパネルが届いた。

夕方5時過ぎに。



・・・定時後に届くって何かの嫌がらせだろうか。



しかも今日は大晦日で、
明後日にはここを離れることもあって、
何人かがビールでも飲みに行こうと誘ってくれている。
でも明日がイベントだから今日中に設置したい。
さっさとやろう。

と、パネルの包装を解く。


これ、私がデザインしたはずなのに
・・・なんとなく違和感。

写真のレイアウトがちょっと変更されている・・・気が。

「指定したサイズより長くないかコレ?」
どうやらアイザックの発注ミスで、予定より長いデザインになって帰ってきた様子。
(印刷会社がデザインしなおしたらしい)

おまえなあああ!

本当に今回ばかりはちゃぶ台ひっくりかえしたい。
だって、あとがないし。

この長さでは掲示ボードにおさまらないし、上下に長すぎて読みにくい。
壁に直に設置するにしても、適したネジがない。

「しょうがない、明日設置しよう」
とアイザック。

ウガンダペースにあわせて、いつもならそれでもよかったんだけど

今回ばかりははあとがない。引けない。


大体にして絶対明日はやれないだろう。イベント当日で忙しい。

「仮止めでもいい。
今日設置して帰る。いいよね?」

これが最後だ。
絶対やれるところまでは終わらせる。

表だって切れないまでも一歩もひかない私の姿勢にびびったのと
一応責任は感じていることもあって、アイザックが同意し、設置作業を開始。


まずパネルは真ん中で切る。
サイズ調整。

壁に直接固定するための釘がなくて、アイザックが買いに走っている間、1時間ぐらい作業を中断して待つことになった。

もう外は薄暗いのに、休日モードのビジターがけっこう途切れなくやってきて作業中のインフォメーションセンターに入ってくる。

そして

設置したパネルを読んだり、羽に触ったりもしてくれている。

ちゃんと見てもらえている。嬉しい。

ここまでやってよかった。

明日も間違いなくたくさんの人が来る。
やっぱり最後に妥協しなくてよかった。

アイザックが帰ってきて、設置作業を再開。
終了したときは8時をまわっていた。

しかし、印刷会社の方も、
デザインいじるならいじるでもう少しやりようはなかったのだろうか。
全てのパーツの中で地図の凡例が一番巨大ってのはどうよ。

最後まで、つっこみどころには不自由しなかったなあ。


真っ暗になった園内を歩いて家に帰る2012年大晦日。
活動も大晦日。

明日が最後。
明後日にはここを出ていく。


追い込まれて作業を急いだのは、もう終わりだからなのに。
全くここを去る実感がない。