本日は1日かけてスタッフ研修会が開催された。
・・・いろんなことがいきなり実施されるのにもだいぶ慣れた。
金曜日になんとなくべリンダとアイザックが企画について話しているので空気を察知はしていたが、
月曜の夕方に正式に全員にメールで広報され(でも全員がメールチェックするのは無理)、
火曜朝8時集合予定。
・・・時間通り来いっていうのに無理がある。
「トップダウンも大概に」と言いたくなるような周知状況の中、それでも9時には集まったのは本当に皆エライと思う。
本日の研修の目的は
・内部コミュニケーションの改善(チームワーク)
・リスクマネジメント
の、2点。
午前中はキーパーについて飼育の業務を実施体験。
キーパーにとっては、いつもオフィスでふんぞり返っているオフィサーののど元に現場の問題を突きつける最大のチャンス。案の定、飼育の現場に足を運んだことのない職員のほうが多かった。
昼から午後にかけてはグループワーク。ここで想定される同時多発的なトラブルについてのシナリオがそれぞれのグループに与えられ、それをどう解決するかアイディアを出し合った。
この種の研修を自発的に実施するのは、日本の団体でも難しいところは少なくないのではないだろうか?
アイザックに聞いてみた。
「昨年の日本の動物園での研修で何かトレーニングや影響を受けたのか?」と。
彼は、はっきり
「違う」
と答えた。
「ずっとこれらの点に問題を感じていて、こういうトレーニングを実施しようと計画していた」
1年間、色々なスタッフが彼以外にも、Directorを含め多くのスタッフがこの問題を感じていたのを私も知っている。
どうしたら解決できるか考えていたのが彼だけでないのも知っている。
日本からの専門家の報告書などで、内部コミュニケーションの不備については改善点として挙げられている。「本社」もそのように認識しているとのコメントを聞いたこともある。
で、改善の兆しは事業による「成果」や「効果」と言われがちであることも。
確かに影響はゼロではないだろうが、ここで彼らと一緒に働いているわたしとしては、少々都合のいい解釈だと感じざるを得ない。
彼らの能力も、仕事の進め方も私は見て知っている。
全てが支援によって促されているのではなく、彼らが自発的に学び行動していることが確かにあることを知っている。
私はここで彼らと一緒に働いているのだから。