雨期の半ばの束の間の朝日を浴びてキラキラと輝く路面。
光っているの全部、虫の翅。
持ち主の正体はこちら。
シロアリの王様&女王様。
ルガンダ語で「エン・スワ」
雨期の狭間のある夜、大量発生し、交尾の為にぶわっと飛び立つ。
で、移動したらどうやら翅は落ちる仕組みらしく。
(出会いサイトに着いたら翅はいらないってことだね)
カップルになるべく追いかけっこ中。
(たぶん、オスが後ろ=追っかけてるほう、で、メスが前)
ここは夜中も街灯がついているから、その明りに集まっちゃったんだろう。
集団見合い状態。
尋常じゃない量が落ちているので、車や人が踏んでいく。
踏まれた残骸は残骸で普通の黒いアリンコが片づけているから、とりあえず白黒のアリが道路一面にいる(シロアリも色は白くないけど・・・)。
そしてそんな「エン・スワ」を拾い集める子供ら。
ウガンダ人これ食べます。
なにしろ繁殖の為だけに生まれる王様&女王様は、見るからにぷりりとしていて栄養満点っぽい。
調理はシンプルに、フライパンで炒るだけ。
おわんいっぱいに季節の味覚。
海なし国ウガンダでは、虫は特にかつては貴重なタンパク源だったことだろう。
でも、食料が安定供給されているこのご時世、
今も食べるってことは、「珍味」なのか?
もちろんこんな栄養価の高い虫を動物もほおっておくわけはない。
でこっぱちとがっしりとした太ももが素敵なサイチョウ。
(これは必要以上にデコが立派だから多分オス)
普段は樹上にいるのに、今日は地べたで朝食にエン・スワを堪能中。
なにしろ、動きまわらなくても、シロアリが次から次へと近寄って来るもんだから、ただ立ち止まってひたすらそれをつまみ続けることができる。
シロアリわんこそば状態。
こちらも実にうまそうに食べる。
食べすぎで飛べなくなるまで食べ続けていそうな勢い。
で、問題は自分も味見にトライするかどうするか。
・・・明日もまだエン・スワがウロウロしていたら、その時考えようかな。