「広報用ツールの管理の悪さ」 だ。
広報用の旗、横断幕、ロールアップスクリーンは移動動物園などでの使用頻度が高い。
が、
使用後にチェックして次の為にきれいにするという習慣がまるでない。
何とかなっているうちは放置していたものの
いよいよ何とかならなくなってきたみたいなので
(重い)腰をあげることにした。
まず旗用のポール類の整理をする。
混ざっちゃってどれが何用のものやら、わやで。
さあパズル開始。
だいぶパーツが欠けていて用をなさない組み合わせも多い。
「大丈夫よこれは古い方の旗用で使えるから、私わかるのよ・・・」
合わないポールを無理やりねじ込もうとするクレア。
そーゆーことするからバラバラになったり壊れたりするんですよ。
てか、わかってないぢゃん・・・
バラバラにならないように、ポールはセットごとに色テープで印をつけてみる。
横断幕やスクリーンは数が多いのでローカルボランティアに手伝いをお願いしてやってもらった。
最近、手伝ってもらうことが多い。
やっと色々、直接頼んだり一緒にできるようになってきた。
自立式のロールスクリーンはほとんどが巻き取り部分から外れてしまっている。
挟むだけのタイプはすぐ修理可能。他のものは両面テープがあれば修理できる。
庶務に両面テープのストックはないらしい。とりあえず買うか。自腹で。
横断幕も破れている。ケース類も補強が必要だ。
扱いの悪さもさることながら、もともとの設計に無理のある部分も
(重さと耐性のバランスを考えていないとか・・・)。
とりあえず材料がそろってからまた修理することにする。
写真入りのラベルを貼るなど、ケースと中身をバラバラにされない仕掛けも必要だ。
修理も自分でやろうと思えばできるものが多い。やり方を教えるか、書いておくかしよう。
一番大事なのはチェックの習慣づけだ。オフィサーは基本自分の手を動かさないし、どうしたらうまくいくか・・・
「次の教材がほしい」という前にきちんと管理する習慣がまず必要だろう。
管理できないならいくつ作っても無駄になってしまう。
物の管理というのは仕事の効率をすごく左右するので重要だと思っている。
だけど、物の整理やそのための指導をこちらのスタッフが私の派遣分野や経験と結びつけてみなしてくれるとは思えない。
この手の活動をやっているだけでは単に都合のよい労働力としかみなされないのでは、という不安がある。
マンパワーというのもありだ。結構だ。
だけど今、
マンパワーというのもありだ。結構だ。
だけど今、
活動のありかたについて、正直、行き詰っている。
折悪く先日、1月にこちらへ来た日本の動物園の専門家からその時の報告書が送られてきた。
色々な事業を行い、スタッフを巻き込み、次年度に向けての相談を受けるなど、大きな効果をあげたと書かれていた。
彼女が受け取った「やっと専門家が来た」「大成功だ」「大きな刺激だ」というウガンダ人スタッフからの感想が並んでいた。
それがまた一旦は割り切ろうと閉じた蓋をこじ開けた。
自分は専門家としてここにいるわけではない。
だけど全くの素人や学生としてここに来ているわけでもない。
肩書や役職がなくても
関係をつくり、一緒に動くことで色々伝えられることがる。
そう思ってきた。
今までもそうしてきた。
日本でだってさしたる肩書など持ったことない。でもやってきた。
だけど彼らの来訪後、私の中でここでの活動に対する何かが崩れた。
自分がある程度の経験値を持った人材としてここに配置される意味がまるでないと感じるようになった。
自分が1年かけてスタッフやボランティアと関係を作り、そこからやろうと思って下準備してきたことも含め様々なことがわずか10日の間に実施された。
ウガンダでは作成できない教材も日本で作成され提供された。
事業に必要であれば機材もメイドインジャパンのものが購入され提供される。
「専門家」が来るということに対する配属先の態度の違いも目の当たりにした。
「日本人が来るから予定を変更して担当者のサポートをしてほしい」と言っていたDirectorは、彼らの滞在中「別事業だから」と私をあからさまに蚊帳の外に置きたがった。感謝の言葉もなかった。
道具の管理のように、日常の中で地道に改善していったほうがいいことはたくさんある。
作業として手伝えることもたくさんある。
ここのスタッフが必要とすることを一緒になって進めてきた。
スタッフとの関係も悪くない。
なのに、ここに自分が存在していないような虚しさがある。
活動期間もあと1年を切った今、何をしたらこの虚しさは消せるのだろう。