4.19.2012

4月19日 今年も湧きました

雨期真っ最中に、久々の晴れ間。

こんな日は
出勤前にまず洗濯
やはり洗濯物というものは日にあてて乾かしたほうが気持ちがいい 。


園内では動物も思い思いに日光浴


あちらでは

ハシビロコウ羽全開


こちらでは

リクガメたちが後ろ足をのばしきって完全リラックスモードで甲羅干し


久々に1日中晴れて気持ちのいい日になりそう




と、思っていた矢先





昨年の悪夢再び


レイクフライが突如、発生。


しかも去年より著しく多い。 


去年が「特殊効果フィルター級」とすると
今年の規模は「砂嵐級」

この背景の奥、雲の下あたりに普段は見えているビクトリア湖がレイクフライで塗りつぶされて全く見えない。

まともに外、歩けません。


外に干した洗濯物はレイクフライまみれだろう。
これで汚れたりはしないし
刺したりもしないんだけど。


思えば去年もそうでした。
雨期なのに珍しく晴れたなと、思ったら湧いて出たんだった・・・

ということで本日レイクフライデイ。

毎年のことなんだろうから誰か真剣に予報をしてほしいと思うのは私だけか。


ひゃ~ 入って来るなああ!
掃除がめんどくさい~!

4.13.2012

4月12日 Rhino's Paper Workshop


ちょっと「職種」らしいお仕事もしてみようか、ということで。
普段ガイドなどをしているローカルのボランティアさんをメイン対象に、
「サイフンペーパー ワークショップ」を企画・実施してみた。

図が示す通り、サイフン=サイ糞。
糞の中の未消化の植物の繊維を取り出して、紙にしてしまおうというもの。

東南アジア中心に作られている「ゾウ糞ペーパー」のパクリである。

「ゾウ糞ペーパー」は、作成し販売した収入がアジアゾウ保全のために使用されるといった利益の循環を生んでいるプロダクトだ。
日本の動物園などでは、それを応用したゾウ糞ペーパー作りのプログラムを実施して、
象の生態(繊維がいっぱい残っちゃう消化システムとか)や、野生下で直面している危機などの事実を伝えている。材料には古紙も使うからリサイクルについても考えるきっかけになる。
いろんな点でここでの保全教育に応用できる要素があるので、この手のものを1度紹介してみたかった。


さて。

サイフンペーパーを作るには当然サイ糞を用意し処理するところから始まるわけだが。
このプロセスの実習は省略。
難しくはないけど数日かかるから。
写真をみせて過程の説明だけする。

ボイルによる殺菌もすんではいても、サイ糞(の繊維)を眺める参加者の目つきは訝しげだ。
(でも最終的に素手で扱っていた・・・)

紙づくり実習開始。
お好きな古紙とサイフン繊維を混ぜてミキサーにかけてフンサイ。

これを水の中で漉枠に流し込む。

タオルで水分をとってから、クリップボードに貼り付けて天日干し。
赤道直下の直射日光がこういう時だけは有難い。

みんな次々に漉いていく。
依頼があるとガイドに誰かが出ていかなければならないので、
人が一度に揃うことがないのが悩みでもあるが、
今日は先にやった人が後から来た人にやり方を教えるという流れが自然にできて、いい感じだった。
ただ、紙の分量とかサイフンの割合とか少し変えてもいいのにあまり冒険する者はおらず。
みんな「先生」のやるとおりにやりたがる。
根本的に応用は得意ではないらしい。


で、「作った!紙できた~」
じゃあ、終了。よかったね。
 
だとお仕事になりませんので

「東南アジアのゾウ糞ペーパー」の事例とか、
「クラフトを組み合わせた環境教育プログラムのいいところ」なんかを説明したり、
意見出しをさせてみたりする。

「クラフトと組み合わせたプログラムのいいところは?」
「売れる! ものを作る技術を学べる!」 
「ゾウ糞ペーパープログラムの応用できそうなところは?」
「サイ糞でお金を儲けられる!」 
(・・・君らボランティアとはいえ教育担当なんだから売って金にすること以外の回答ももうちょっと期待していたんだが・・・。)

ところで、日本の動物園に研修に行ったことのある飼育員などは、「ゾウ糞ペーパー作り」のプログラムのことは知っている・・・はずなのだが。
そのうちのひとりが今回のサイフンペーパー作りをのぞきに来て

ひとこと


「何で紙をつくるのにわざわざサイ糞を入れるの?」

・・・趣旨、理解されていません。
あるいは完全に忘却の彼方か。


今日の参加者も日が経てばこんなもだろうかと思ってしまうとやや凹む。
ま~日本人対象でやってもそんなもんだろうとは思う。慣れてます。ええ。


それぞれ、自分の作った紙を持って記念撮影。

クラフトプログラムの利点のひとつは、「作ったものを見ることで思い出すきっかけになる」ことだ。
何か印象に残るものがあったらいいなと願う。

楽しかったのは間違いないようだ。
意外なセクションの人も参加してくれたし、
来られなくても興味を持って声をかけてくれた人もけっこういたので、実施してよかったと思う。

4.11.2012

4月11日 草刈り機が壊れている日

べリンダと一緒に3か月ごとに発行しているニュースレター。
それに載せるハーテビーストの赤ちゃんの写真を撮るため、本日は餌やりトラクターへの便乗を決意。
トラクターを捕まえるべく、餌やり前の清掃作業中であろうシロサイ&ライオンバックヤードへ向かう。

・・・ジュリアスがひとりでライオンのバックヤードを掃除しているし。

出張や休暇で人が足りなくなるのは仕方ないとしても、
ローテーションを調整するっていう発想がここには存在しないらしい。

餌やりに便乗したい旨を説明すると、
「いいよ。でも今日は午後になると思う。」
「何で?」
「すべての草刈り機が壊れて稼働しないから餌にする草が刈れていない。今修理しているようだ」

少なくとも2、3台はあるであろう機械が一度に壊れるわけはない。

メンテナンスとか壊れたらすぐ修理するっていう習慣もここには存在しないらしい。

昨日もこの手のことで煩わされたばかりだ。
(結果、わがセクションに「本社」の支援で入ったプリンターが、プリンターを1年で3台も壊している前科のある他セクションにいきなり持ち去られるという極めて重大な事態が発生したわけだが、この件は機会があればそのうち。)

何にしろ道具が壊れたり水が止まると、あらゆる作業の予定が狂う。
その余波を食らってこちらの仕事の予定も狂うわけで。
余波の余波まで考えるときりがないけど、このような状況で全体の仕事が予定通り進むはずもない。

今日は珍しくちょっと仕事が多いので、写真の件は午前中でカタをつけたかったものの、動けないんじゃあしょうがない。
午後また出直そう・・・。

 ・・・かといって、頼みごとをしている手前、
一人でこれから膨大な量の野菜を刻まねばならないジュリアスを放置するのも酷だし。

結局午前は大量のニンジンやら小松菜的物体やらキャベツを刻んで終了。
雑談しながら飼育側の情報も聞けるので、これは これでよしとしよう。

で、昼食後。
結局草は刈られておらず。
もう今日は野菜と飼料(とそのへんに生えている草)だけでガマンしてもらおうという作戦に変更。
草を積んでない分いつもより安定感のないトラクターに乗って、餌やりを敢行。
通常より3時間も給餌がおくれると流石にひもじいのか、キリンがトラクターの出入り口までやってきてお出迎えしてくれた。


午後まで待って同行した甲斐があり、何とか写真も撮影し。

ハーテビースト一家。
子供もやっぱり顔が長い。
これ載せてニュースレターも完成。

夕方、オフィスの外を草刈り機を持ったセボが通過。
「1台なおった。ちゃんと動く。」とのこと。
明日はみんな、普段通り餌がたべられそうだ。

4.03.2012

果物天国

首都へ行く途中、道路端で果物を大量に売っている一角がある。

いつもマタツの車窓から恨めし~く眺めていたのだけれど、
先日、ちょっと車に便乗させていただいて首都へ向かう機会があり、
ラッキーな流れで立ち寄ることに。




今は特に、
アップルマンゴーが旬でして。



・・・赤いマンゴーが皿盛でもりもり並んでいる様は、
あたかも〇年前の秋の青森駅前のリンゴ市のごとし。


1皿4個入りで5000シル。
つまり
日本円で200円ちょっと。


「・・・今日、4つも食べられんから1個売って」

とおばちゃんに交渉。

「4日間毎日ちょうど完熟が食べられるように選んであげるから4つ買ってもNo Problem!」

ということで、
 「完熟」「やや熟」「ちょい熟」「まだ熟」アップルマンゴー4個セット購入。

この熟し具合の見立てが実に絶妙で。

自分で選んだ場合、食べごろを外すことも多いのだが、
このマンゴーセットをおばちゃんの指示した順番で食べたところ、4日間連続アタリ。
プロの見立てはやはり違う。


おばちゃんに頼んでマンゴーの写真を撮らせてもらったところ
「他のも撮ってけ」と言われたので商品撮影。

巨大パイナップル
・・・ふつうの市場だとなかなか売っていない特大サイズ。
自慢するだけある。
パイナップルは今が走り。これからが旬だ。
ウガンダのパイナップルも本当に美味しい。
缶詰パイナップルも顔負けなぐらい甘い。
芯まで甘くて食べられる。
安いので、この時期は丸ごと買って、ごはん代わりにしてしまうという幸せも。

ただ、食べすぎると太る。本当に太る。
隊員間の情報を総合すると、
フライドポテトよりも肉よりも怖いのがパイナップル太り。
それだけ糖度が高いようだ。

 西瓜。
(・・・とアボカドとパパイヤ)
野菜じゃないかってうつっこみは置いておこう。
日本と同じような大きいシマシマスイカはこの辺では珍しい。

スイカはあまり食べないけれど(運ぶの重いから)、
こっちでやや気の利いたレストランに入ると大体スイカジュースがある。
干からびるほど暑かった日はこれに限る。
天然ポカリスエット。
しかし、スイカは年中ある気がする。

 
ウガンダは食べ物に関しては日本のように選択肢が豊富なわけではない。
でも、食べ物に賭ける情熱については自他ともに認めるわたくしが
さしたる不満もなく暮らしている理由のひとつは、本当に旬の果物が美味しいからだろう。

その土地で採れた旬のものが一番おいしくて体にいいのは世界共通だ。


注)
マンゴーやパイナップルなどの未加工の農作物は
トランクにしのばせて日本にお土産に持って帰ったりすることができないので、
注文は受けられません。あしからず。

*日本にはいない虫などを一緒に連れて行ってしまう可能性があるから