同期隊員から「日本から遊びに来る家族が動物好きだから是非」とリクエストがあったので、ついでに他にも希望者を募って総勢6名で行ってきた。
この企画は誘っても大概
「ハシビロコウの何がすごいかわからない」
「動物園で見ればいい」
等のコメントと共に振られる。
だから集まった6名はかなりコアな動物好きかモノ好きかのどちらかと言い切れると思う。
もちろん2度目の私が一番そうだ(そして多分両方だ)。
前回と同じヘンリーに手配を頼んだところ、ツアーの方法にも若干の改善がみられた。
まず、安全管理を意識したらしく。
救命胴衣が配布される。
・・・
私に渡されたやつはベルトがなくて絞められない。
やはりウガンダ水準。
→着てもしょーがないので座布団として活用。
そして何より、
去年気になっていた騒音の問題が解消された。
モーターボートを使うのも湿地に着くまでで、
その後はライセンス持ちのガイドさんとともに現地で待機している小さな手漕ぎボート2艘に乗り換え。
コレはよしよし。
ローカルガイドですって感じがいい味出してます。
ボートが静かにまったり進むので、鳥があまり逃げない。写真も撮りやすい。
のんびり中の顔の白いカモ。
でもちょっとだけ警戒して顔を上げる。
ボートがのんびりすぎて逃げるタイミングを逃したカワセミ。
目がばっちりあう。
湿地は静かなのがいい。
大抵サファリでライオンのいるところには車が固まっているように、
ハシビロコウいるところには先客のボートがいる。
今日もまず他のボートをみつけ、その後ろについて自分らの観察の順番を待つ。
一番早くて確実。
さあハシビロコウウォッチング!
しかし、
一目見てだれからともなく漏れ出した感想。
「・・・色ちょっと黒くないか?」
参考までに:
うちのやつ↑(with ぺりかん)
と、比べると目の前のは全体的に黒っぽいし、
背中の羽の重なり模様も明瞭ではない。
「あれは亜成鳥だから茶色っぽいんだ」
とガイドの説明。
なるほど。若いのか。
色黒ではなく茶色と言い張られる。
よく見ると目も黄色くない。
この「色黒君」はたいへん空腹だったらしく、
落ち着きなく魚を探しながら草むらへと去って行った。
(この写真だと少し反射で白っぽく見える)
日本では「動かない鳥ハシビロコウ」というキャッチフレーズがすっかりおなじみ。
でも
確かに全体的にのんびりした生き物ではあるけれど、率直に申し上げて
・・・奴らけっこう動く。
ガイド曰く
「ハシビロコウはこの湿地にたくさんいるけどシャイなので(←どっかで聞いたような・・・)」
他にも探したけれど今回見られたのはこの1羽だけ。
でも今のところ2回来て空振りなしなのは有難い。
湿地は物理的に大変調査がやりにくいということもあり、ハシビロコウの生態にはハッキリわかっていないことも多い。
ほんとうにシャイで隠れているだけならいいけれど
こっそりここからいなくなっちゃっても、しばらく人間は気が付かないかもしれない。
ハシビロコウはたぶん、そんな生き物のひとつ。
若い個体が見られるのは、どこかでちゃんと繁殖しているサインでもある。
「色黒君」が見られて嬉しかった。