本日は患者として病院に行ってきた。
エボラ出血熱発生でウガンダに緊張が走った8月上旬からわたくしも体調を崩しており。
・・・
当然、エボラではない。
(でもマ〇リアは疑ったけど)
現在ウガンダ、たちの悪い風邪が流行中。
発熱→下痢と胃腸障害→咳という、症状としては「典型的ひどい風邪フルコース」。
パブロンとビオフェルミンとバナナとポカリスエットで自宅療養。
数日である程度回復したものの、咳だけが一向に収まる気配がない。
風邪から転じて妙な菌を養っている可能性もあるので、
重い腰をあげることにした。
行き先は先日見学した病院・・・
の前からマタツに乗って、首都。
弊社は関係者に対し、一定水準以上のケアが可能な首都のいくつかの病院を推奨している。
大体が私立病院で、医者がムズング(白人)とかインド人とかの所。
だから先日見学に行ったような地元の病院に行くケースはほとんどない。
今回行った病院は、なかでも医者のムズング(英国系)率が高い。
ウガンダ人の看護士や技師がそれっぽい服装で働いているのに対し、
ムズング医者はシャツとかワンピースとかジーンズ姿で普段着っぽいのであまり医者って感じがしない。
待合室の外側に籐の椅子なんかがおかれたテラスもありムズング仕様でお洒落。
ウガンダに持ち込まれたヨーロッパ。
で、本日の担当医は、たぶん院長とおぼしき紳士なムズングDr。
胸部レントゲンをとることになる。
それと血液検査も。
で、あともう1つ検査、と、ポンと検便用コンテナを渡される。
コレ、そんなに簡単に都合よくサンプルがとれるもんでもない。
かといって以前、これが提出できないので一旦帰ってたら、病状がおさまってしまったというあほらしい経験もある。
取るのもまた来るのも面倒なので、抵抗を試みる。
「今日の分はもうサワヤカに済ませてしまったから明日まで無理だと思う。」
「大丈夫!
そのへんでコーヒー飲んでチョコレート食べればすぐnature is callingだ!
キロ単位で必要なわけじゃないし。」
・・・病人(一応)に刺激物(コーヒー)をすすめていいのか?
しかし数時間以内には薬のひとつももらってとっとと帰路につきたいので、
アドバイスに従うべくカフェを探しに行くことにする。
・・・と、玄関を出た所で、
駐車場わきに都合よく小洒落たカフェを発見。
そこまでトータルケアですかこの病院。
カフェ隣には美容院もある。
どうも、ムズングが快適にウガンダで生活するための必須施設をまとめて運営しちゃっているらしい。
アフリカにヨーロッパを持ち込む。
規模や思惑、形は変わっても
植民地時代からコレの繰り返しとも表現できるか。
(その恩恵にしっかり我々も浸っているんだけど。)
コーヒーはプレス式。
本格的だ。
豆がケニア産とウガンダ産から選べる。
ここはやはりウガンダ在住者として、
確実に美味しいケニア産をチョイス。
(ウガンダのコーヒーは当たり外れが激しい)。
小一時間後、無事サンプルとともに病院に戻る。
検査の結果、特に肺にもお腹にもアヤシイ菌は養っていないようだ。
「咳止めシロップを処方してあげよう。
あとはウイスキーでも飲んどけ。
ブランデーでもジンでもワラジ*でもいいぞ~」
冗談とはいえ
病人(一応)に刺激物(アルコール)をすすめていいのか?
(一昔前の体育会系サークルの先輩かアンタは)
処方された咳止めシロップは
パッケージの肺の絵がリアルすぎて気持ち悪いと見せた隊員からまず不評。
色はメロンシロップ的グリーン。
味は予想通り
劇的に気持ち悪いほど甘い。
確かに酒で割ると丁度いい感じかもと思わなくもなく、
アレはあながち無茶なアドバイスでもなかったかもしれない。
(でも朝と昼は原液でいくしかないよな・・・うええ)
*ワラジ=バナナ原料の蒸留酒。癖は少ない。アルコール度数高い。うちでは味醂の代わりに常備。
*ワラジ=バナナ原料の蒸留酒。癖は少ない。アルコール度数高い。うちでは味醂の代わりに常備。