8.27.2012

8月17日 セキュリティ強化

私の住んでいるflatを含め、
うちの配属先の敷地には観光客などが滞在できる宿泊施設が何タイプかあるのだが。

数日前のこと、その一角で盗難事件が発生した。


みなさまが今後ご旅行などされる際に何かの役に立つかもしれないので、かいつまんで状況を説明すると。

被害者はバンダタイプの宿泊施設にとまっていたムズングの女性旅行者2名。
朝、10時のチェックアウトまでの時間、部屋にまとめた荷物を置いて鍵をかけて園内散策を楽しんでいた。
あ帰って来てみたら鍵が「ぶっ壊されて」おり、荷物が散乱。
PCなど電子機器類や現金といった貴重品は軒並み盗られていた。

このエリアには8棟のバンダが並んでいて(↑)、
この時は彼女らのほかにもうひと組、アフリカ人の男性2人組が泊まっていた。

南アフリカから来た旅行者と言っていた彼らは、5泊予約していたのに、
その朝受付が開く前に「やっぱり1泊で帰る」と言ってチェックアウト。

何をどう考えても奴らが怪しいのだが。
コトが発覚した時には既に姿はなく、
チェックイン時に確認した身分証も偽物で追う手立てなし。

ほかの宿泊客が泥棒だなんて誰も疑わない。
手口も完全にプロ。
いろんな情報を総合すると、完全に宿泊客とスタッフの隙をついて動いていることが浮かび上がり、お手上げに近い。
ただ、寝込みを襲ってくる強盗タイプではなかったのがせめてもの救いといえば救い。

当然、補償の交渉やら弁解(主に警備員の)やら警察の現場検証やらをする。
しかし、
何しろウガンダ的に進めるもので
必要以上に煩雑になる。長く待たされるし。
被害者は損失で既にダメージを受けているのに加えてこのウガンダ的手続き進行につきあわざるをえないので、もうSorryとしか言葉のかけようがない。
ある意味では被害そのもの以上にストレスだと思う。

--;

さて
こういった盗難事件が敷地内で生じた以上、私的に即対応せねばならんのが
我が家のセキュリティについて。
盗難のあったBanda型宿泊棟とうちとは場所も違うし、建物の規格も違う(より丈夫)。
とはいえ宿泊施設なんだからうちの両隣に客が泊まる可能性が常にあるわけで。
できる限りあと5か月間、自分もモノも無事なまま過ごしたい。

被害者対応がおちついたころあいを見計らって、ジェームズ君(園長)のオフィスのドアをノック。
頭をかかえて参っているジェームズ君に鍵の改善を要求。
当然、ふたつ返事でOKが出る。

頼みごとをするのにタイミングは重要である。

そんなわけで本日はその作業をしていただいた。
返事から実際の対応までには数日かかったけれど、ウガンダ的にはかなり迅速。
玄関ドアには南京錠をとりつけられるようフックを溶接してもらう。
ついでに、入居時からの懸案だった壊れた寝室のドアのカギも交換してもらう。

溶接作業中、
敷地内パトロールで通りかかった警備員が
「・・・そのflatしかやらないのか?他のにも早くつけろよ」
とつぶやいていく。
被害のあったタイプのBandaからドアの改善の話を進めているようだが、まとめてとなると予算も「まとめて」必要なので、ちょっと進みが鈍い感じらしい。
そんな中で、とりあえずうちを優先してくれたのはとても有難いことだ。

大変頑丈な南京錠をかけられるようになりセキュリティは見るからに強固になる。
中からもかけられるので、夜もこれからは本当に安心して眠れる。
(隣の宿泊者が酔っぱらってうちのドアを間違ってこじ開けようとしてももう無視できる)

しかし、ちょっとだけ気がかりなのは。
南京錠によって、在不在が外から一目瞭然になってしまった。
それに、うちのドアだけ強固だと「中に何があるのかな~」って感じがしなくもない。

総合的にセキュリティは強化されたが、
同時に目をつけられるリスクもあがってしまったような気もする。
少々悩ましい。