8.08.2011

8月7日 ハシビロコウ エコツアー


泊りがけで遊びに来てくれた同期2人を巻き込んでビクトリア湖ツアーに行く。
行き先は、ビクトリア湖のMabamba bay wetland
ウガンダのラムサール登録湿地のひとつ。
何より首都からアクセスの良い
野生のハシビロコウ観察スポット 
のひとつとして知られる。

船は、友達の友達であるヘンリーに頼んで用意してもらった。

細長い平船。でも樹脂製でモーター付き。
穴は開いていないから大丈夫。
小一時間、この船でビクトリア湖の上をのんびり進んでいく。


湿地帯が近づき、パピルスのしげみ、スイレンの仲間が現れ始める。
日本のフィールドで見かけたタヌキモの仲間が水中に見える。
スイレンの葉の上をアフリカレンカクがてけてけ走り回っている。
忍者みたい。
器用。


いよいよ湿地に入り込み、狭い水路を選んで進んでいくと木製の小さな漁船に遭遇。
近くの島の住人だろうか。手漕ぎの木製の小舟で、手で仕掛けのついたテグスを手繰っている。
 

さらに進んでいくと、他のツアーグループに出会う。
お客は白人で上品そうなシニアの方々。2艘の木製の平船に数名ずつ分かれて乗っている。アウトドア装備で身を固め、何人かはバズーカのようなレンズを備えた大きなカメラを持っている。
一目見てわかる「お金持ちバーダー」。
ガイドは白人ひとりと、ウガンダ人2人がついている。
他にウガンダ人の漕ぎ手が各船に付いている。
モーターなし。
すべてパドルで操船。
上手い。
雰囲気からして、近隣の島の漁師か何かだろう。

ヘンリーがウガンダ人ガイドとあいさつを交わし、
「じゃあ、このガイドたちの船に一緒についていくから」
と言い出した。
・・・他のツアーガイドに便乗するなんていいのかそれは?

後で聞いたところ、ウガンダでの湿地を活用したエコツアーは始まったばかりで、まだ政府機関の認可を受けたエコツアーガイドが十分にいないとのこと。
そのため現地でライセンスを持ったガイドに合流して一緒に動くというパターンは今のところ普通に行われているそうだ。
もちろんその分のお金も払う。
制度やガイドの数以前に、ツアーの頻度やまだ少数であるビジターの数、何よりウガンダ人らしいおおらかさがこういったオープンなやり方を可能にしているのではないだろうか。
でもお客にはちゃんと彼らのやり方を説明しないと、不満の原因となりかねない気はする。
ジョイントされた白人客の心中は実際どうだったのだろう?

前の2艘が湿地の中を指さして、分け入り始める。
声こそ立てないが興奮のオーラが客たちから立ち上っている。

何か大物がいる。

草原の中から灰色の大きな鳥が飛翔!

出た!Shoebill!(ハシビロコウ)

すぐ近くの草原に降り立ったので、先頭の船が向きを変えてトレースを開始。次の船、我々の船も続く。
・・・けっこう近くまで攻めるなあ、という印象ではあるが、ウガンダ人ガイドが鳥の反応を見ながら指示しているので、まあ大丈夫だろう。

全員がハシビロコウの全身が見える位置で停止。
ハシビロコウは1点を凝視して、狩りの最中のようだ。
微動だにしないという定評
がある彼らだが、
こいつはそろそろと歩いて距離をつめたり、首だけ前に伸ばして角度を変えて覗き込んだりと、
思い切り微動している。

そして

翼を開いて一気に飛び込む!

・・・狩り、失敗。

ウガンダ人ガイドに「成功確率は?」と尋ねると
「4回に1回ぐらいかなあ。あまり上手じゃない」とのこと。
・・・Good Luck.

狩り(失敗)を見届けたところででハシビロコウから離れる。観察していたのは10分ぐらい。ストレスをかけすぎないようガイドが配慮しているのがわかった。
その後も少し他の鳥を探す彼らのボートについていく。まだまだ色々な鳥が観察できるようだ。

ひと段落したら休憩がてらウガンダ人ガイドがこの湿地についてやハシビロコウほか生息地について話してくれるとのことだった。
これは是非聞きたかった。

のだが。

時間はまだあったけれど、その前に私たちは引き返すことに決め、ヘンリーにその旨を伝えた。

彼らガイドの船にそのままついて行くには、こちらの船にはちょっと問題があると感じたからだ。
我々の船にはモーターがついている。
操船を若いお兄ちゃんがやってくれていたのだけれど、彼は素人目から見ても漕ぐのが下手で、漕ぎでうまく進めないからすぐにモーターに頼りたがり、その回転数も高めに保ちたがる。

ヘンリーは状況によって手漕ぎか、モーターか、その都度指示を出すのだけれど、これに的確に対応できていない。
音への配慮が不可欠な状況で、コントロールできないのはちょっとまずい。
前の2艘の(高いお金をツアーのため払っているであろう)白人客らに対しても、こちらこれ以上「騒音」と共についていくのは申し訳ない気がしてしまった。
これからこういうエコツアーをもっと手掛けていきたいというヘンリーの為にも、そのことは連れて行ってくれた感謝と共に正直に伝えた。

結果的に昼ごろ本土に戻ることができたので、ゆっくりお昼を食べる。
船遊びの時間配分としてもちょうど良かった。楽しかった。
ライセンスガイドの説明はもっと聞いてみたいので、また時期を変えて行ってみようと思う。

「ところで・・・あんなに白人がお目当てにしてツアーに来るほど、ハシビロコウって何がすごいの?」
という質問を一緒に行ったシニアの方からうける。
一応生態や希少性など知る限りの説明をする。
「そうか(納得)。
・・・でも地味だね。

・・・うん。
やっぱり地味です。
好きだけど。

8.07.2011

8月6日 召しませジャパニーズスイーツ

同期が二人、泊りがけで遊びに来た。
その目的のひとつは

「白玉を作って食べる」

おかしなもので、普段特に好物だったというわけでもないのに、手に入らないと思うと無性に食べたいと思ってしまうものがある。
ジャパニーズ・スイーツはその典型。だいふくとか、どらやきとか・・・。

幸い、小豆は首都の市場でみつけた。
同期のところに彼女の実家から白玉粉が送られてきて。
私は6月に来たN夫妻に頼んで抹茶を入手。
かくして体制がととのい、「抹茶白玉の会」を決行することに。

さあ、白玉づくりスタート!
練って丸めてゆでるだけ。超簡単。
・・・なのに、油断して水を入れすぎる。
玉にできない。ゆるゆる、
仕方ないので、スプーンですくってお湯に落としてゆでる。
すいとん状態。
形はへらべったくなってしまったものの、まあ、もち的な物体は完成。よしよし。
仕込み済みのあんこを乗せ、御伴に抹茶や緑茶を淹れてできあがり。

・・・いい機会なので職場のウガンダ人にも声をかけておいたところ、
大学出たての若い飼育ボランティア テディが食べに来てくれた。
国籍も文化も肌の色も違っても女子のスイーツ好きは共通。

ただ、他の隊員の経験談を聞くと、ウガンダ人はけっこう食べ物に保守的なので、日本食をふるまっても拒絶される、ということも多いようだ。
たとえば
「甘い豆はありえない」という理由であんこに拒否反応。
「肉は肉として形が見えていないとダメ」という理由でとんかつに拒否反応。
などなど。

さて、白玉はテディの口にあうか・・・
さすがは若くて柔軟な女子。
見た目や先入観での拒否反応は全くなく、白玉とあんこを食べる。
美味しいと言ってくれる。
よかった。
でも緑茶と抹茶は苦くて「薬みたい」とのこと。
体にいいのである意味薬と言えなくもないが。
こっちは紅茶もコーヒーも砂糖をたっぷり入れるのが普通。
甘くないお茶はありえないようだ。
ためしに抹茶に牛乳と砂糖を加え「抹茶オレ」にしてみる。
これは「コーヒーみたいで大丈夫」と言って全部飲んでいた。
ウガンダ人にとって摩訶不思議であろうこれらのスイーツを食べに来てくれた彼女のおかげで、異文化交流も兼ねた楽しく充実したお茶会になった。

スタッフに対して日本食の紹介はこれからもやってみようと思っている。
次は北の大地のローカルフード「いもだんご」あたりを作ってみようかと。
じゃがいもはたくさん手に入るし。
ただ、ウガンダ人は
「イモの形状をとどめていないイモ(=マッシュポテト)に対する拒否反応」を示したという証言もあるので、さあどう出るか。
最も・・・
彼らの主食「マトケ」もバナナの形状はとどめていないんだけど・・・ 
解せない。

久々のモチの感触とあんこはとても美味しかったけ。
でも食べるのと喋るのに夢中で、写真撮るのを忘れた。 
不覚。

8月5日 スクールトリップ ハイシーズン

今日は今年のはいってスクールトリップが一番来ており、どこ見ても生徒・生徒・生徒だった。

 第2学期の終了間際にあたる7月末から8月上旬は、学校の「スクールトリップ」が盛んに訪れるので1年で最も忙しい時期らしい。
普段はのんびり座っていてあまり出動の機会のないボランティアガイドらが、今日はガイドを受けて朝から立ち働いている。

午前中、カメたち餌をやりに向かったら、いつも午前中は閑散としているのに、今日はもう既にカメを囲う低い石垣をぐるりと子供が取り囲んでいる。
・・・いきなり餌だけ撒いて帰るのもあまりにも不自然なので、エサをやる頻度とか、年齢の数え方など簡単なことを話しながら給仕する。
けっこう喜んで聞いてくれる。
こっちでは小学校に入ってから皆、公用語の英語を習いだすので、たぶん語学のレベルは私とどっこいどっこいぐらいだろう。彼らにとって簡単な言葉で説明できているからちょうどいいのかもしれない。


昼食時にガイドボランティアの子に
「今日は忙しいからあなたもガイドやらない?」と言われたものの、
ガイドのためのトレーニングも受けてないしなあ、と思い、とりあえずは断る。
(あれ?でも新しいボランティアとかインターンがいるけど、トレーニングしてるとこって見たことないなあ。 )

・・・最も、喧騒で事務仕事など全くはかどらないので、
午後はカメラを持って園内を回り、混雑の様子の写真を撮りがてらガイドを観察。
 
午後からはガイドボランティアは本当に忙しく、待機場所に戻るや否やすぐに他のグループを引き連れて出かけていくような状況。
(・・・軽く既視感を覚える)
いよいよガイドが足りなくなり、
「今日マラリアなのよ~」と言いながら同僚べリンダもガイドに出動。
・・・マラリアって・・・おーい・・・。
ガイドが戻るまで入り口で待機する学校もあり、それが更にエントランスの混雑を増している。
予約制というわけでもなく、来たその場で学校が申し込む場合も多い。

混雑の様子を撮影中、ダチョウの「旦那」とうっかり目が合う。
・・・奴は知っているスタッフを見るとすぐに近づいてくる。
認識されるはうれしいが、今日は こっち来ちゃだめ。子供たちの前にいなさい。
だめだめ、来るな来るな。あっちあっち。
あああだめだよ~身内じゃなくてお客様のほうに・・・
ここで座るな~!踊るな~!ダチョウ!!!

クレイジーに踊るダチョウと子供らの間に挟まれてしまったので、説明せざるを得ない状況に追い込まれる。
ひとりのガイドが連れている子供の数が多いので、列も広く長くなり、ガイドとは離れすぎていて説明が聞こえない生徒もいる。
しょうがないし、本人らも先生もあまり気にしていないけれど、何か話を聞いたり質問が受け付けられると嬉しいようだ。
ちょっとずつ、写真を撮りながらフォローを入れる。
興味を持ってくれるのは、こちらも嬉しい。




特に混んでいたということもあるかもしれないが、ガイドの説明の内容は動物の名前を教えることがメインになっている。
ぶっつけで何とかやれないこともなかったかな、というのが感想。
ポイントポイントで説明できたのは、飼育員の仕事しながらけっこういろいろ情報自体を仕入れていたのが実になっている。
(その為に飼育もやっているという面もあるしね~)
多分来週末にスクールトリップが押し寄せる波がもう一度あるので、次は手伝えるように誰かにここのガイドやり方を聞いておこうかと思う。