今日は今年のはいってスクールトリップが一番来ており、どこ見ても生徒・生徒・生徒だった。
第2学期の終了間際にあたる7月末から8月上旬は、学校の「スクールトリップ」が盛んに訪れるので1年で最も忙しい時期らしい。
普段はのんびり座っていてあまり出動の機会のないボランティアガイドらが、今日はガイドを受けて朝から立ち働いている。
午前中、カメたち餌をやりに向かったら、いつも午前中は閑散としているのに、今日はもう既にカメを囲う低い石垣をぐるりと子供が取り囲んでいる。
・・・いきなり餌だけ撒いて帰るのもあまりにも不自然なので、エサをやる頻度とか、年齢の数え方など簡単なことを話しながら給仕する。
けっこう喜んで聞いてくれる。
こっちでは小学校に入ってから皆、公用語の英語を習いだすので、たぶん語学のレベルは私とどっこいどっこいぐらいだろう。彼らにとって簡単な言葉で説明できているからちょうどいいのかもしれない。
昼食時にガイドボランティアの子に
「今日は忙しいからあなたもガイドやらない?」と言われたものの、
ガイドのためのトレーニングも受けてないしなあ、と思い、とりあえずは断る。
(あれ?でも新しいボランティアとかインターンがいるけど、トレーニングしてるとこって見たことないなあ。 )
・・・最も、喧騒で事務仕事など全くはかどらないので、
午後はカメラを持って園内を回り、混雑の様子の写真を撮りがてらガイドを観察。
午後からはガイドボランティアは本当に忙しく、待機場所に戻るや否やすぐに他のグループを引き連れて出かけていくような状況。
(・・・軽く既視感を覚える)
いよいよガイドが足りなくなり、
「今日マラリアなのよ~」と言いながら同僚べリンダもガイドに出動。
・・・マラリアって・・・おーい・・・。
ガイドが戻るまで入り口で待機する学校もあり、それが更にエントランスの混雑を増している。
予約制というわけでもなく、来たその場で学校が申し込む場合も多い。
混雑の様子を撮影中、ダチョウの「旦那」とうっかり目が合う。
・・・奴は知っているスタッフを見るとすぐに近づいてくる。
認識されるはうれしいが、今日は こっち来ちゃだめ。子供たちの前にいなさい。
だめだめ、来るな来るな。あっちあっち。
あああだめだよ~身内じゃなくてお客様のほうに・・・
ここで座るな~!踊るな~!ダチョウ!!!
クレイジーに踊るダチョウと子供らの間に挟まれてしまったので、説明せざるを得ない状況に追い込まれる。
ひとりのガイドが連れている子供の数が多いので、列も広く長くなり、ガイドとは離れすぎていて説明が聞こえない生徒もいる。
しょうがないし、本人らも先生もあまり気にしていないけれど、何か話を聞いたり質問が受け付けられると嬉しいようだ。
ちょっとずつ、写真を撮りながらフォローを入れる。
興味を持ってくれるのは、こちらも嬉しい。
特に混んでいたということもあるかもしれないが、ガイドの説明の内容は動物の名前を教えることがメインになっている。
ぶっつけで何とかやれないこともなかったかな、というのが感想。
ポイントポイントで説明できたのは、飼育員の仕事しながらけっこういろいろ情報自体を仕入れていたのが実になっている。
(その為に飼育もやっているという面もあるしね~)
多分来週末にスクールトリップが押し寄せる波がもう一度あるので、次は手伝えるように誰かにここのガイドやり方を聞いておこうかと思う。