8.26.2011

8月24日 かなりうむ

出勤途中、いつも遭遇するお掃除ニャボが、
「これ美味しいから!」
と何やら木の実をくれる。

何?と聞くと

「ナッツ(実)」

それは見ればわかる

名前が知りたいんだってば。
「something green」の時といいホントにもう・・・

彼女は名前はともかく食べ方を懸命に教えてくれた。
沸騰したお湯を入れたカップかなんかに放り込んで蓋をしておいておけば、15分ぐらいで柔らかくなるとのこと。
あとは 塩を付けて食べるなり、刻んでソースに入れるもよし。

とりあえずこんな外見だ。
一見、オリーブに似ている。


植物担当のオセノが来たので名前を聞いてみる。

「これ、旨いんだよ~」


だ~か~ら~、名前は?

Canarium schweinfurthii
植物屋らしく学名で回答される。


かなりうむ?

学名にしたって聞きなれない名前だ。
オリーブはモクセイ科なので科からして違う。
でも、この実も芳香もあるしちょっと油もにじむ。
とてもオリーブっぽいのだが。

生でちょっとかじってみる

・・・渋い。

謎は謎のまま家まで持ち帰る。
家の前で警備のジュマに会ったので本日3度目の質問。
「これ、何?何の仲間?」
だいぶ聞き方に知恵がついてくる。
「何の仲間か知らんが俺らはムシシって呼んでる。うまい。」

3人が言ったことの共通点として、美味いということは間違いないらしい。

とりあえず
コッヘルに沸騰したお湯を入れて10個ばかり放りこみ蓋をする。

放置もとい調理中にネット検索。
カナリウム=日本名「カンラン(橄欖)」であることが判明。
過去にオリーブをこう呼んだこともあるらしいが、オリーブとは全く別物。
でも塩漬けで食べたり油を搾ったりと、実の形だけでなく用途もオリーブに非常に良く似ている。
中国料理やタイ料理で「中国オリーブ」と称し塩漬けが使われている。
西アフリカからこのあたりまで広く分布し、他にウガンダローカル語では「MWAFU」とも呼ばれるらしい。云々。

30分後。
お湯の中に入れた実が柔らかくなっている。

塩をつけて1つかじってみる。

まだ渋い。
湯に入れておいただけで渋が抜けるとはちょっと思えない。

でも、渋みの陰にほんのりオリーブのような風味・・・。
 ・・・君は本当にオリーブじゃないんだろうか?
他人のそら似とはいえ不思議だ。

元々オリーブも渋抜きして食べるのものなので、
残りはオリーブの塩漬けの要領で渋抜きしてみることに決定。
ペットボトルに詰めて塩水を入れる。
とりあえず水を変えながら1~2か月というところか。

ええ、食品にかける手間暇は惜しみません♪