ここもラムサール条約登録湿地で
配属先は他機関と連携してここの保全を進めている。
いずれ「湿地センター」を建てる計画もあり
既に敷地も決まっていて看板だけは立っている。
ここの湿地に対し一番最初にやった活動は
「コミュニティの教育」で、
これが効果を奏してこの地域の住民は湿地の保全&センター設置に対して非常に好意的だそうだ。
今日もこのコミュニティの人が3人一緒に作業をした。
湖岸にはぷかぷかとホテイアオイの仲間が浮いている。
(金魚の水槽に浮いてるアレです)
さて、今回は基礎的な情報を更新しなければならないとかで
植生、水質、土壌のサンプリングを行う。
オーソドックスに湖岸から内陸に向けてラインをとり
ライン上に等間隔に方形区をとって中の植物の種類と割合を記録していく。
湖岸-湿地-乾いた草地と環境が変わると目に見えて植生が変わるので面白い。
私の主な任務は作業の様子の写真撮影なので
時々よそ見をしてはオプションとして
こういった鳥などを自主的に「記録」。
センター周辺では見かけない鳥も多い。
一緒に作業をしていたコミュニティのリーダー格が、写真にリクエストを付けてくる。
湖の漁船や、砂を採取している船を指さして撮ってほしいという。
ほいほい。
「問題なんだよ、非常に問題なんだよ」
と彼は言う。
・・・熱心なんだね。
でも、土砂はともかく、魚はこのコミュニティの人たちは採らないのだろうか?
今までやってきた人の営みを急に全くするな、というのは無理があるように思う。
ラムサールの目指すところはWise Useのはずだしね。
「アレも撮影して」
と、湖岸に侵入してきたトラックを指さされる。
土砂を運び出す業者のものらしい。
指さされるまま撮影していたら、
荷台にのってた人に中指をたてられる。
あ、しまった。
ただでさえウガンダ人は写真撮られるの嫌いな上に
こっちの(私のではないが)意図が相手もわかっている。まずい。
・・・と思ったら
こちら側の調査班全員が指を立ててお返し。
あの~・・・巻き込まないでくださ~い!
今日はライン2本分調査して終了。
ほかにも調査区を残しているので、しばらく湿地に行くことが多くなりそうだ。