9.12.2011

9月12日 泥棒

朝、オフィスに行ってみるとゲートの前が騒がしい。

うちの警備員達含め10人ぐらいの人だかりで、何やら言いあっている。
いや、
両脇を挟むように抱えられたセボがひとりいて、彼に向って皆が何か言っている。

何があったか知りたいけれど、下手に喧嘩なんかに発展した場合に巻き込まれるのはいやだ。
わが身の安全第一。

野次馬していたおそうじニャボがこっちに来たので聞いてみる。
「泥棒。ボートのエンジンを盗んだみたい。返せって言っているのに返さないの」

さて何をどのようにしてこの人の罪がばれたのか。
返せと言ってもポケットに入っている物でもあるまいし・・・。
とりあえず園内への泥棒侵入ではないとわかって一安心。
でもうちのオフィス内からすべての延長コードが消え失せている。
これも泥棒?
エンジンのほうは警察にまかせて、こっちは自分で捜索。 

延長コード達は会議室に総動員されているだけだったので、後で返してもらうようお願いする。


警察が来たのは1時間30分後。 
町の警察署からここまでの所要時間、車で5分程度
警察もアフリカンタイムです。
それまで警備員の詰所にカギをかけて入れておいた容疑者を引き渡す。
武器を持っていないことの証明のためか、上半身を脱がされている。

アフリカではいったんトラブルが起きると殴り合いやリンチに発展することもあると聞いていたけれど、
今日は口論以外、全体の事が穏やかに進んでいたように見えた。

むしろ、先日首都で見かけた、
「ガス欠でストップしてしまったマタツの乗客が乗務員に「金返せ!」と寄ってたかってわめいていた様子」
のほうがよっぽどエキサイトしていた(野次馬がどんどん加わって騒いでいた・・・)。

容疑者、手足自由なのに逃げる気配も暴れる気配もなし。
あきらめ早い? or 往生際がよい?


人が基本的に周辺に住んでいないためか、今まで泥棒騒ぎを聞いたことがない。
でも、やっぱりあるんだなあ。
気を付けよう。