実は、隣人がしばらく不在だった。
訂正。
人ではなくて隣鳥。
ハゲコウ
3羽揃って屋根の上にスタンバっていた6月末を境に
家の周りはおろか、園内敷地でぱたりと見なくなっていた。
玄関に久々にあの気配を感じたので開けてみると
うちの玄関前に
ミゼラブル感満載のハゲコウがたたずんでいる。
・・・おかえり。久しぶり。
目と目があう。
逃げる気配なし。
なんかやりにくいな、こいつ。
ええと、動物病院はあっちだよ。。
うちには君にやる食べ物も生ごみもないよ。
だって君バナナの皮とか食べないじゃん。
肉、魚は 生ゴミになるほど食べてないんだよ。
ここで寝られるのは困る。邪魔(粗相するし)。
などなど、こちらの意思を訴える。
ちょっとうなだれて上目づかいでこっちを見るハゲコウ。
・・・どこで覚えたんだ
そんな「かわいそうでしょ私」的ポーズは。
こいつの羽は前から既にこうなっていたので、
もうこのまま固まってしまっている古傷なのだけれど。
それでも「手負い」君をサンダル持って追い回すわけにもいかず。
ポーズもさることながらとても澄んだきれいな目でこっちを見つめるし。
やりにくいったらこの上ない。
何とか「譲歩」してもらい、隣のフラットの玄関先に移動してもらう。
いなくなっていた間はちょっとさみしい気もしたけれど
帰ってきたらきたでやっぱりアレだ。
野生動物とのご近所づきあいは難しい。