新年早々、ドクターが「診察」をやると言い出す。
本日の患者さんはチンパンジー。
大物だ。
大変に危険なので、麻酔をして眠らせてから診察する。
このチャンスを待っていた!
かれこれ半年は待っていただろうか。
待ちすぎてそろそろ忘れそうになっていたほどだ。
緊張の治療の隙間をぬって
わたくしちょっと失礼しまして
チンパンジーの手に絵具をぬりぬりし、
やおら紙をおしつけ
型をとる。
あ~、もちろん教材にしようかと思って、です。
遊んでいるわけじゃあありませんよう。
チンパンジーの足の裏。
人間の手みたいに足の指が長い。
意外にやわらかい。
この足で器用に木にのぼったり枝をわたったりするんだと思うと、納得。
立体なので、絵の具でなかなかきれいに型をとるのは難しい。
細部や立体的な質感もとれるので、石膏の型もとりたいところ。
(頼んではいるんだけどね・・・いつになるやら。)
麻酔を最小限に抑えているデリケートな治療の現場で、
こういう作業を許してもらえるのは本当にありがたい。
有用性を十分理解してくれているからだろう。
というか、
最後にはドクターが率先して採っていた。
なんか、楽しそう・・・。
これから「健康診断」も予定されているので、型集めの絶好のチャンスだ。
素材は採れるときに集めておこう。
(集めるだけで使わない・・・ってことにならないようにするのが一番大事だけどね)