諸事情による突貫メンテナンスもいよいよ佳境。
中には、明日までに終わるのかっていう作業もあり、ちょっと、ひやり。
で、メンテナンスには当然お金が必要なわけですが。
少なくとも展示や園内整備関係については、
今回の一件によりこれまで固かった?お財布問題が解決。
今までやりたくてもできなかったことを色々と進めるチャンスになった様子。
インフォメーションセンターの改修作業もそのひとつ。
とはいえ、
今回は急を要するので、アイザックが練っていた計画を若干変更して今できること優先=とりあえず持っている頭骨標本などを整列することに。
これはこれで必要なパートだったので別にいい。
変更分をどこに持って行くかはまた後で考えればいい。
数日で作成された台が運び込まれ、その上にどう標本を頭骨を並べるか皆で試行錯誤。
キャプション付けが私のメインの担当なので、全体の配置バランスが大体みえたところでデザインを始める。
時間は既に午後だ。
・・・その矢先、日本で標本作りを勉強してきた飼育員のカヨンド(ヘンリー)がやって来て、嬉しそうに言う。
「I brought UNKO!」
・・・
の、標本ね。
(この手の単語って忘れないもんだよな・・・かなりの確率で。)
彼がコツコツ作り貯めている動物の糞の標本は処理も十分で非常にできがいい。
カヨンドがいそいそと並べ始める。
・・・のはいいんだけど、ちょっと明後日の場所に置き始めた。
あわてて標本コーナーに配置スペースを作る。
頭骨標本もある動物は一緒にセットで置くことにする。
糞標本の配置が落ち着いたかなと思ったら、カヨンド、
今度はダチョウの足と翼、ペリカンの翼の標本を持ってくる。
持ってるもの、知ってること、全部アピールしたいのがウガンダ人。
台にスペースがないので、柱にくくりつける。
翼は触ってもらってもいいように、子供の手が届く高さに調整する。
突貫作業とはいえ、
ハレの日1回の為ではなく、ちゃんと自分たちの構想していることに即して配置していきたい。
私らが明日、本当に見ていただきたいのは、見かけの整然さじゃなくて「どう改善しようとしてるか」だから。
(もちろんある程度見栄えを整えておくのも必要だけどね)
・・・まだまだ色々ネタを出したいカヨンド。
次に持ってきたものは
ニシキヘビの抜け殻 大
しかも、ややフレッシュ=乾ききっておらず臭気がある。
ウガンダ人女子たちからカヨンドに非難の集中砲火。
半閉鎖空間に流石にコレはまずい。
宥めて説得して今コレを置くのはあきらめてもらう。
時間、既に夕方。もう標本来ないよな。
ぼちぼちとキャプション設置作業中、
こんどはデイビットが2月のWetland Dayに作ったポスターを貼るべきだと主張中。
対する園長ジェームズ君、
「今回お客様にお話したい主題にフォーカスすべきだから何でも貼ればいいってもんじゃないだろう」
白壁の前で議論中。
(わたくしの心の声:どっちでもいーけど手がまわんないから貼るなら自分でやって~!)
心の声通じたのか、不慣れな手つきで補足の説明書きなどを作り出すデイビット。
すまん。今日は本当にムリ。
全部アピールしたいウガンダ人。
色々な部分で風呂敷をどんどん広げたがる。
それだけ、
諸事情=「明日ご訪問をいただく日本からの特別なお客様」へのWelcome度と期待値が高いってことだろう。
皆、最後の追い込みで残業する。
わたしもする。
停電しなくてよかった。