私の中で今月は
「帰国前ウガンダ満喫強化月間」につき
週末を利用して東部へお出かけ。
朝に余裕を持ってEntebbeの自宅を出れば、
乗り換えの待ち時間を含めても
夕方3時か4時には今日の宿泊予定地Mbaleへ着く計算。
今回も、首都からは過去何度か乗っていて、
かつ弊社隊員間の評判が比較的良いバス会社「Elgon Flyer」をチョイス。
ウガンダのバスにしては
比較的時間通りに出るし、故障トラブルもあまり聞かない。
昨年、Mbaleからの帰りにちょうどよい時間帯のがなくて別の会社の便に乗ったところ、
途中で見事にバッテリートラブルで車がストップ。
止まった町で技術者を探して呼んできて修理が済むまで、2時間ぐらい足止めを食った経験がある。
やはり隊員間の評判はばかにならない
と、思っていたのだが。
まさかのElgon Flyer途中でストップ。
やっぱりお前もダメな時があるのかElgon Flyer。しょせんはウガンダバスか。
安全運転にしてもスピードが遅いなと思ったら、止まっちゃったよ。
しかも、まだKampalaを出て1時間ぐらいのMabira Forest 前で。
こんな所では中途半端すぎて他の交通機関もつかまりにくい(大体が定員フルで通過していくから)。
Mbaleまでの道のりはまだ200km余残っている。
皆、困る。特に急いでる人は殺気立つ。
ただでさえ言いたい放題のウガンダ人、当然黙っていない。
「バスはなおるの?なおらないの?」
「自分で別の交通機関で行くからお金を払い戻してくれ」
「さっさと我々が移動できるように別のバスを手配してくれ」
と、コンダクターを囲んでまくしたてる。
気持ちはわかるが、
とりあえず彼が解決のために動く時間をつくってあげようよ。
乗客の苦情の合間にコンダクターがあれこれ電話で本社の指示を仰いだ結果
「次便のバスでわが社の専属エンジニアを呼ぶ。
次便の空席に9人が乗れる。
でも今日は余分なバスがないので代わりの車は用意できない。
お金については、自分は持っていないので今すぐここでは払い戻せない」
・・・我々65人で、出発時間が不安定なこの国で次便がここを通るのは早くても2時間後。
コンダクターの言い分は
乗客にとって時間的にも金銭的にも精神的にも何の解決にもなっていない。
日本ならまずカスタマーケアを優先し、
整備不良をわびた上で、移動の足を確保したり、払い戻しの相談に応じるところだろう。
しかし今回は、とにかく自分たちの収入をロスしない方向でことを進めようとする強硬姿勢。
せめて現地の修理屋さんにとりあえず見てもらえば、修理の目途がもっと早く立つだろうに。
今にして思うと前に止まっちゃったバスの対応は、現地のエンジニアを呼んだり、と、早くて良心的だったんだな。
コンダクターが示した唯一のカスタマーケアとは。
「昼で、とにかくみんなお腹が減っているからイライラしている。ソーダでも用意するから、それ飲んでリラックスしよう」
「食い物でごまかすんじゃない!
返金する金がないって言っているのにソーダなんかどうやって用意するんだ!」
誠意のない対応に彼の言葉を誰も信用できなくなっているから、もう非難轟々で火に油。
(そりゃそうだ)
でも、いざソーダ来たら皆飲むし。
どうやらエンジニア(次便)がお金ももって来たようだ。
結局、彼と次便が来た時、バスがストップしてから3時間以上経過していた。
次便の空席はあまりにも少なくて乗れなかった。
ソーダを飲みながら他の乗客と雑談して時間をつぶし、修理の結果を待つ。
ひとりが、
「この会社使うの、今回が最初で最後。信じられない!」
と言うので
「・・・でも、この国でトラブルのないバスなんてないんじゃないか?」
と素直なムズングとしての意見を言ってみたところ
「トラブルは別にいいのよ、いつもの事だから。問題はその後の対応なのよ!」
と皆、口を揃える。
ウガンダ的にはトラブルはあって当たり前らしい。
確かに、今日聞くともなしに聞いていた数々ん苦情に、整備不良をつっこむ内容のものはなかったな。
(日本ならまず一番にそこつっこむよな~事故になりかねないし)
で、小一時間バスを調べていたエンジニア曰く
「あ~ダメだね、このバスKampalaに持って帰って修理しないと」
・・・日頃君は一体何を整備しているんだお抱えエンジニアよ。
修理不能がはっきりしたので、皆その場でお金を払い戻してもらえることになった。
乗客はこの対応で4時間以上をロスしたことになる。
コンダクターは最後まで整備不良についても対応についても謝らなかった。
マタツを乗り継いで、結局Mbaleにたどり着いたのは暗くなる頃。
明日は更に北上する予定。
もう道中で車、故障しませんように。