そろそろ帰国も近いのでちょっと番外編。
最後のお休みを利用して、11月末~12月上旬、エチオピアを旅行してきた。
同じアフリカでも、他の国と比べてみるとウガンダらしさがよくわかる面もあり。
今回は特に、東アフリカのなかでも独自の文化の色合いが濃いエチオピアなので色々と興味深かった。
まず食べ物が圧倒的に違うので面白い。
街角で飲む
しましまフルーツジュース「チマキ」
ジュースと言うより果物のペースト。飲むんじゃなくて食べる。
しましまの色ごとにイチゴ、オレンジ、バナナ・・・
そしてアボカド!ジュースに?と思いきや
アボカドが生クリームのような絶妙な良い仕事をしている。
安いしビタミンとれるしお腹もふくれるので貧乏旅行には有難い存在。
(砂糖がおそらくハンパなく入っているからカロリーも高い)
フルーツは東アフリカ中にあるのに、なぜこのジュースがエチオピア限定なのか不思議。
どこでも作れそう。
でも基本的におおざっぱなウガンダ人にはこのジュースを彩美しくしましまに盛るのが無理かもなあ・・・。
エチオピアといえばコーヒー発祥の地。
やっぱりコーヒーが美味しい。
日本の茶道のような「コーヒーセレモニー」という様式がある。
空港やちょっとしたレストランでも、この伝統的な形式でコーヒーを淹れて見せているところが多い。
でもやはり一番「おお」と思ったのは、ちゃんとおもてなしとして出して頂いたコーヒー。
炒りたてのマメを丁寧に煮出した濃いコーヒーを、飲茶の茶器のような小さな器で頂く。コーヒーは大変濃いので砂糖を淹れて丁度良い。
味もさることながら、淹れている女性の所作が本当に美しい。
ひょんなことで立ち寄ってコーヒーを淹れてくれた民家のおばあちゃん。
普段着で応対してくれていても気品がある。
余談ながらエチオピアの女性、「世界で一番美しい」と評されることがあるだけあり、本当に整った顔立ちの人が多い。
丁寧な淹れ方、何より美味しい豆を生産できるっていうことは、基本的に勤勉なのかもしれない。
ウガンダのコーヒー豆、本当に残念な感じのが多いんだよなあ・・・
(お茶のほうがメジャーってのもあるだろうけど)
で、エチオピアを代表する食べ物、と言えばコレ、
インジェラ。
発酵した生地を焼き置き(→更に発酵)してあるエチオピアの主食。
その酸味と地味な色合い、薄いスポンジ的質感から
嫌いな人からは「雑巾」と酷評されることもある不思議な食べ物。
わたくしの人生初インジェラ、よりによって民家におじゃましての「どローカル仕様」で頂く。
特大の皿と同じ大きさのインジェラをみなでちぎって、真ん中のシチュー(ワット)を付けて食べる。
インジェラだめな人用か、パンも一緒に供された。
・・・意外と平気。おいしい。
フツーに食べられる。
発酵食品万歳。
ウガンダ人がもれなくバナナを活用するように
エチオピア人のインジェラへ活用術はハンパなく
インジェラでビールも作るし(これも飲んだ。すっぱい)
おやつににパリッパリに焼いたインジェラをかじることも(かじった。不思議な味)
そしてインジェラ極めつけは
インジェラ(プレーン)の中に
またインジェラ(ソースと絡めてある)。
恐るべしインジェラ愛。
バナナをこよなく愛するウガンダ人でも
ウガンダ人でもフツーはカトゴ*をおかずにマトケを食べたりはしない。
このインジェラへのこだわりからは、何かエチオピア人の頑固さというか、ある種の主張のようなものを感じざるをえない。
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*カトゴ=「肉じゃが」のじゃがを青バナナにしたようなウガンダの煮込み。
味付けはロイコ(=ウガンダ人がこよなく愛する固形スープ)とトマトであることが多い。
稀にジーナッツソース味が存在するらしいがわたくしはとうとう遭遇せず。残念。