さて先週の長旅の振り返り。
4月にも訪れたMubaleという西側の地域へ出張。
6月3日から金、土、日と3日間、エキシビジョンの手伝いに行った。
エキシビジョン・・・
要するに移動動物園。
今回はスタジアムで行われる大きな物産展みたいなイベントの一角に、
ライオン(♀)、ダチョウ、ヒョウほか10種ほどの動物を展示。
「ライオンが見られる」
「ヘビに触れる」
「言葉を話す鳥がいる」
などの宣伝がラジオやテレビで数日前からされていた様子。
手伝った3日間、朝から晩まで容赦なく混んで身動きとれず。
しかもスタジアム自体は夜通しイベントをやっており、夜も遅くまで動物を見にお客さんが来るので泊まり込みのキーパーはほとんど寝られなかったとのこと。
地方の人の場合、遠い、お金がない、その存在を知らない等の理由から、センターを訪れるチャンスに恵まれる人のほうが少ない。
どっとおしかけるわけだ。
あまりの人ごみに私も体調を崩しかける。
でも我々以上にしんどいのは動物である。
なんと今回の目玉であるライオンが明らかにストレスで参りかけ、途中でリタイア。
動物のコンディション回復を優先し金曜夜のうちにライオンはセンターへ搬送。
どう配慮しても動物への負荷が大小なり出るのはエキシビジョンのジレンマだ。
さて展示のほかの目玉。
スネークショー&ヘビと記念写真(1枚2000シル)コーナー
ラクダ乗りコーナー(1000シル)
といった、ちょっとアトラクション&営業色の強い出し物も実施。
更に時折、
「ゴリラ(の着ぐるみ)」出現。
今回のブースは、ウガンダの国立公園管理や野生動物保護を担当する国の機関
UWA(Uganda Wildlife Authority)と協力して出展している。
この着ぐるみプログラムはUWA担当。
(ってことは中に入っているのはレンジャー・・・国家公務員・・・)
ときに
いつもいつまでもカメラ持って記録係だけ、というのも戦力としてアレなので
今回はちょっと教材を用意して臨んだ。
赴任当初に頼まれてデザインしたオリジナルグッズ候補
「センターの動物たちのポスター豪華6枚シリーズ」
その原稿を印刷してラミネートし、ブック型にして持って行ってみた。
写真があれば言葉&情報量がイマイチでもどんな動物がいるか紹介できる。
ポスターとして本格的に量産して売ったり配ったりする前に、お客さんの反応も確かめられる。
(・・・予算がつかないので原稿は担当者に受理されているのに印刷できておらず、
このままなし崩し的に原稿お蔵入りさせるのも悔しいので、一回ぐらい日の目を見せたいという意地もある。)
何よりトークが巧みで教材いらずの同僚たちの反応も見たかった。
「解説用にこんなの持ってきた~と見せてみる」
速攻で同僚に持って行かれる。
以後、最終日まで交代でフルに解説に活用されることに。
おお!いけるか?教材普及作戦!
お客さんからも「これいくらで売ってるの~ちょうだい~」と聞かれるので、まずまずのようだ。
これは基本的に、写真(図)をラミネートしているだけ。でも
「なんでこんなことを考えつくんだ~」
と同僚たちに言われる。
作る道具はあっても考えつかないもんなのか。
自分で作る(作れる)という発想がないもんなのか。
とりあえず今後、怪しげな手作り教材をいろいろ提供し試してもらいつつ
スタッフの
「手作り教材ほしい~使いたい~作れるなら作る~」
っていう気分を引き出す作戦でもとろうか。
3日もいると慣れてきて、少しなら教材なしでも解説のフォローができるようになってきたので、ぼちぼち動物の檻の前に立ってお客さんの相手をする。
楽しかったし大体務まったかな?という感はあるものの、無理難題を色々と言われ苦戦する。
「ゾウもつれてきて」
いないものは連れて来れません。
「パロット喋らせて」
・・・パロットにも気分というものがありまして・・・
「寝てるカメ起こして近くに持ってきて」
・・・夕方なんだよもう寝かせてあげようよ
「カンムリヅルって食べていい?」
おいおい国鳥だぞー!
ウガンダ@地方住民の動物に対する興味はいろんな意味で容赦がないと痛感する。