2週間ほど前からその単語を耳にするようになった。
お客さんからもライオンに次いでリクエストが高く、
飼育員も「ほしい~」と折に触れ言っていた。
とはいえ今のご時世
「まさかそんなに簡単に来るわけないよなあ~」と思って、聞き流していた。
が、
どうも聞き間違いや勘違いではなかったらしく、
3日前、
うちのセンターに「ぱおん」がやってきた
しかも
仔ぱお
うわ~ちいさいぃぃぃぃ!
なんだこのめんこいのは! もう見た瞬間に悩殺されましたわ。
まだ生後2か月くらい。
ウガンダ西部のQueen Elizabeth National Park にて保護されたとのこと。
まだ親にべったりの時期に人に保護されたので飼育員にも大変なついている。
私も甘えられる。
嬉しいけど
100kg超の赤ちゃんってまだ子育て経験のないわたくしには荷が(とりあえず物理的に)重い。
赤ちゃんだからまだミルクを飲ませます。
そういえば昔読んだ「○ラエモン」に、子象を飼うう話があったような気がする。
最終的に、お母さんに返してよかったね、といういいお話だったと思う。
この子もそれができるといいのだけれど
ここに子象が連れてこられた、ということは、もう親元に戻せないか、戻すべき親がいないということだ。
(多分、密猟か何かで親が死んでしまった)
動物園にゾウが来た、と、手放しで喜んでばかりもいられない現実がある。
・・・でもみんな
それはそれとして手放しで喜んでいる。
もちろん展示に出すのはまだまだ先だろうけれども。
とりあえず、元気に大きくなれよ~