3.31.2011

3月31日 ゴミの山

今日は首都へクレアと一緒に出張。
目的は
ゴミの山の写真を撮りに。

学校への出張授業で、次年度からゴミ対策についてのプログラムも実施したいというので、今、その準備を手伝っている。

動物園なのになんでゴミ問題を扱うのっていうと。

・・・まー

そこはいろいろあるんだけれど。
 
私的には
職員がやるっていうんだからとりあえず手伝うことにする。
環境はすべて「つながって」いるし。
確かに社会にとって必要なことだし。
ひとつの仕事を手伝うことが、次の(自分のやりたいことの)ステップにつながっていく。
かも。


さて。
ゴミ対策の教育と言っても、日本では今やすごく当たり前のこと。

ゴミはゴミ箱へすてる
捨てるときは分別する
リサイクル・リユースできるものはする
収集車に持って行ってもらう
収集システムがないなら自分で燃やすなり埋めるなり処理をする

ということを教える目的。

 
なぜって現実がこうなので。

全部いっしょくた。
燃えるごみとか燃えないごみとかあったもんじゃあない。 
キャベツもおむつもサンダルも壊れたツボもビニールも電池もみんな一緒。
だから悪臭もひどい。
集落の一角にてきとうにゴミを捨てていく。
こっちの人、結構掃除はしっかりするのだけれど、自分の家からゴミが消え去ればとりあえずどーでもいいらしい。
・・・でも、集めてあるだけましという言い方もできる。。
ここはマケレレ大学(ウガンダ一の大学)の学生が多く住んでいる区画。
教育レベルが高い若い世代が住んでいる町でもこの状態。
クレア曰く
「おしゃれした女の子たちががこんな(ゴミ放置の)区画から大学に通っているのよ。」
なかなか皮肉を言いますな。


 
こちらはまた別の場所。
爽やかな青空のもと、ゴミの山に家畜やらハゲコウやらが集まってエサを食べている。

・・・この牛の肉はちょっと食べたくないなあ。

ハゲコウ、
君たちはスカベンジャーなので仕方ないけど、
生ゴミ以外何が混じっているかわからないからお勧めできないぞ。

よく見たら、白いサギも混じっている。
・・・汚れてクロサギになりそうだ。

そう、ライオンやゾウではないけれど、街中だって色々な野生動物がいる。
影響はある。
動物にも、動物を通じて私たちにも。


この2か所が特別なわけではなく、規模の違いはあれどこもこんな感じ。
 見て回った正直な感想としては、

ハードルが高い。

ゴミ箱に入れる習慣すらない人も多い中で、自分たちにメリットがないとゴミの分別なんて絶対にしないだろうな。
特にリサイクルとかは、
やみくもに分別だけ促進してもその後の処理のシステムが追い付いていないとどうしようもない。
学校で出張授業してみて、その結果「生ゴミ」と「その他」だけでも分けてくれるようになったらすごい成果と言っていいんだろうなあ。
彼女はもっと上を目指したいみたいだけれど。


ちなみに、現在の我が家のゴミ処理。
屋外に動物園のゴミ箱があり、時々運搬して焼却している様子だったので、ある程度まとまった後でそこに入れていた。

しかし

時々おそうじニャボが運搬がめんどくさくなって隣の森にそのまま捨てていることが判明。

 また、

サルが時々難なくゴミ箱のふたを開けてゴミをあさって散らかすことも判明。

以後、生ごみはダイレクトに焼却スペースへ持ち込み、
その他は確実に運んでもらえるタイミングでおそうじニャボにまかせることに。
更に、確実に抹消したいものは自ら燃やしています。

自分でさいごまで処理してみると結構大変で、
大量にゴミが出た時は以前よりも心が痛むようになりました。
適切な処理も大事だけど、たぶん減らすのが一番だわ。

3.29.2011

3月29日 現地きのこ

朝、外に出ると、家の前の芝生でおそうじニャボのローズたちがしゃがんで何かを採っている。

採集していたのはこちらの軟弱な感じのきのこ。
 
 おおキノコ狩り!
私が最も好きなアウトドア活動のひとつ。
さっそく一緒にいそしむことにする。

「雨降ったら夜に生えるんだよ」とローズ。
形とその生えっぷりからして、ヒトヨタケ系のようだ。

 
既に皿一杯に採集済み。
小さいので見た目はエノキダケ(栽培)みたいだ。

手伝いながら料理法を聞く。
玉ねぎとトマトと一緒に炒めたり
一旦干したやつをジーナッツソースで煮たりするそうだ 。
なるほど。干しシイタケと一緒で出汁が出るのだろう。
市場で見かける怪しげな乾燥キノコの正体は、どうもこれらしい。

バケツにも半量ぐらい採って作業終了。
 
きれいに採りつくされ、もう残っていない。
もう手伝い始めた時にはあらかた採り終っていて、
分け前をいただくほど作業もしていないので、もらうのもあきらめる。
よって、 今回は味見はお預け。
次のチャンスをまとう。

知らない天然キノコはちょっとどきどきするけれど、まあ、現地の人が食べているものは大丈夫さ。
覚えたし。
・・・多分。

3.27.2011

高価な牛乳・・・

時々、街角に牛乳屋が出没する。
普段は長期保存の牛乳で我慢しているので、生乳が買えるチャンスは魅力的。
こんな感じでビニールにたぷん、と入れて売ってくれる。


ただ、少々高い。

・・・と、思っていた。

初めて生乳を買おうとした時、
500mlで6000シル請求される。
日本円で300円くらい。
この時、持ち合わせがなくてあたふたしていたら
1000シルで売ってくれた。
なので、相場3000シルぐらいかなと思っていた。
外国人だから若干ふっかけられたのだろうと。

で、昨日。別な牛乳屋がいて、2度目の生乳購入。
同量で7000と言われる。
高いよ~と言ってもまける気配がないので、
7000払う。
おつりなし。ちょっきり。

1回目の言い値6000にしろ、
・・・流石にちょっと高いよなあ、と思って、同僚に
「この牛乳って、いくらぐらいが相場?」
と、聞いてみる。


「うーん。700シルぐらいだよ」



やってもうた・・・
・・・10倍払っちゃったよ・・・


確かに、
いくら物の価値が違うとはいえ、ビールより牛乳が高いっていうのは普通ありえないもんなあ。


初めから悪意をもってぼったくろうとされる場合もあるけれど
用語が英語とはいえローカル言語のほうが使い慣れているウガンダ人は、よく1000と100を間違えて言う。
あと、こっちの聞き違いという場合もある。
だから、マタツに乗るときなんかは聞き返すようにしているのだけれど、今回は前の「6000シルを1000シルにしてもらった」件もあったので相場だと思い込んで素直に払ってしまっていた。
(ということは1回目は最初、明らかにぼったくりをかけられていた)

仮にこっちが聞き間違っていたとしても
売り手のほうが訂正して返金してくれれば済む話なのだが
一旦受け取ったものは返さないよなあ。 
貸したボールペンと一緒で。

まあ、仕方ない。
今日は市場でトマトとマンゴーをおまけしてもらったので、いいことと悪いこと相殺ということで。
自分以外は困っていないし。

それで、次、まけてもらおう。
つづけて20回ぐらいはまけてもらおう。うん。

もう買わないとは言い切れない。
だって牛乳は好きだから。

3.25.2011

癒しのカメたち

カメの写真がちょっと必要になったので、朝一番でカメの所へ向かう。

カメのいる場所はオフィスに近いので、トイレに行くがてらちょくちょくのぞいている。
変化がないようでいて、スローペースなりのドラマがある。
飽きないし、癒される。

で、いつも見ていると生活パターンもわかってくる。
朝一で日向ぼっこ→昼からは草むらかシェルターに潜って昼寝、
というのが概ねカメたちの日課。

つまりお客さんのいない朝一番がカメが最も活発に動き回っている。

役得♪

特に、今日のお目当てのは朝しか見かけない。

こいつだ。
Marsh terrapin
鼻がブタみたいでかわいい。
 
名前のとおり、湿地など湿ったところが好きなようで、朝一番で水の中に入っている。
日が高くなると他のカメたちといっしょに草むらにもぐってしまうようだ。
 
こちらは朝一番で仲良く甲羅干ししている
Bellhight tortoise
甲羅のウエストのところにスリットが入っていて、稼働するそうな。
機能的。

Bell hight も水が好きなのか、きれい好きなのか、
それとも単に近道したいだけなのか、
池に次々入っていく。
 
泳いでます。いっちょまえに顔が真剣。

ちなみに、ここにいる3種類のカメのうち真打はこれだろう。
(勝手に決めるけど)
Leopard tortoise
 
日本ではペットショップで人気の種類。
ここには40センチクラスの大きな個体もいて、見ごたえがある。
甲羅の模様が名前の由来だけれど、 この写真のカメのように甲羅の「豹紋」がはっきりしないのもいる。

この大きさで本気出して歩かれる意外と速い。

もっと活発なLeopard を発見。
模様がきれいで大きなメスに、猛アタック中のオス。
 
・・・全く相手にされていない。
ちょっと不憫。
一日のスタートとしては幸先が悪そうだ。

3.21.2011

3月21日 荷物の行方

昨日帰ってきたばかりだけれど、
今日再度日帰りでまたカンパラへ行ってきた。

理由は、小包の確認。

去年暮れ、出発前に船便で2個、荷物を送っておいた。
それが、ちょうど先週末にJICA事務所へ届いていた

1個だけ。

このような場合、既に到着しているのに郵便局のミスで局に留め置かれている場合があり
事務所は届いたものを預かってくれているだけなので、
トラブルかどうかについては直接確認しに行かなければならない。
しかも、早めに行ったほうがいい。
仮に郵便局のミスでおきっぱになっていても、
着いてから日数が経って受け取りに行くとそれだけ保管料をとられる

冗談じゃない。

幸い、送った時の控えを持ってきている。
それを持って、午前中からマタツに揺られて首都へ。
終点のタクシーパークで見慣れぬ位置に降ろされて、しばし彷徨うはめに。

人とゴミとモノがと車があふれて混沌としている中をなんとか抜けて、大通り沿いの郵便局に到着。

小包窓口を探し出して、事情を説明。
2個分の控えをみせる。
受け取っていないほうの小包がきていないかどうか端末で確認してもらう。

回答は「まだ郵便局に着いていない」 とのこと。

「でも同じ日に送ったんだよ」と、ちょっと食い下がる.と
 「船が別になったり、船からおろしたあとの陸路の段階で別々の車に乗せられてしまうこともある」
との説明。

郵便局でほったらかしにされていた、
という話も聞いているので、イマイチ信用しきれないものの、
「端末で完璧に管理しているからここのリストにないものは着いていない」
と、窓口のおねいさん達は断言。
 「きっと(あなたの小包は)まだどこかを旅している途中よ」

・・・その「何処か」がどこであるかが大きな問題だよなあ。 


船便はもともと早くても3か月程度はかかると言われているものの
先輩隊員の例では、

ついに届かなかった 

とか

なぜかダンボールから中身がすべて出され袋に入れられていた

とか



1年半後に届いて食品の賞味期限が切れていた 

とか

到着に半年かかって入っていた味噌(おそらく自家製と思われる)の発酵が進み爆発してえらいことになっていた

などという逸話もある。

今回の場合、届いているほうが味噌を含む食品類の入ったダンボールだったので、
賞味期限切れと味噌爆発の危機は避けられた。
(入れた味噌は市販品だし)

何にせよこれ以上探しようもないので、もう少し待ってみるしかない。




無駄足だったとはいえせっかく来たカンパラ。
荷物がなくて身軽だったので
ついでに中華スーパーと大きな市場へ寄り、ここでしか買えない食材を入手。やたらとパクチーを売りつけられる。
断っていたのに長ネギを買ったらおまけとして付けられた。
東洋人はみんな中国人に見えるらしい。

3.20.2011

3月20日アイリッシュ

先輩隊次の活動中間報告会のため、木曜から首都にいる。
今日の夕方帰る予定。
それまでの時間、まったりしようかとアイリッシュパブへ。

息抜き。
大して忙しくもないので
何からの息抜きか自分でもわからないけれど、
とりあえず息抜きしよう。

ここは一番ドミトリーから近いネットポイントで、かつ雰囲気もいいので隊員に人気。
食べ物か飲み物を注文しないといけないけど、ネット代そのものはとられない。


飲み物は普通だけれど、食べ物は少々お高め。
でもせっかく「おひとりさま」なので、今日はここで食べることにする。。

で、これがつい5分ほど前にわたくしがたいらげたランチ。
アイリッシュシチュー。
アイリッシュパブだし、お勧めと言われたので。
煮込むときにギネスが入っています。

今までのウガンダでの外食の中でNo.1でした!

・・・一緒にビールを頼まなかったことを久々に本気で後悔しました。

肉が入ってとてもこくがあるのにあっさりしていて、日本人好みの味。
あまりに美味しかったので
レシピ教えてくれと言ったら笑ってごまかされる。
高いといっても日本円に換算すれば日本の外食と同程度の値段だし、また食べよう。

・・・でもそう思って首都では外食を重ねるので、
散財。
心の栄養だと思えば安いものか?

3.14.2011

3月14日 鳥レスキュー


週末の間に、おかげさまで日本の家族、知人との連絡は概ねついた。
日本の状況が気になりつつも、とりあえずできることは、目の前の日常を大切に過ごすことだろうか。
こちらの時間も日々流れていく。

***

打ち合わせ予定の相手に振られ、空いた時間何に手を付けよう、と思っていた矢先、
「通報があって鳥のレスキューに行くけど行く?」
と言われ、

「うん」 当然、即答。

鳥だ鳥だ!何の鳥だろう?
種類はわからないけれど大して大きくないとのこと。
動物は全般に好きだけど、やっぱりわたくしの場合、鳥への愛は深いようだ(あとカメと)。
昼をまたぎそうなので行動食に売店でチャパティを2枚買っておく。

べリンダと、学芸員のジミーと、運転手さんと一緒にさあレスキューにGo
・・・なんだけど。
前回パイソンのレスキューについていった(そして空振りだった)ときも思ったけれど、どうものんびりというか、寄り道が多い。
車動かすついでなので、ほかの用事が抱き合わせになるのだ。
・・・私用も含め。

べリンダが着替えるので途中彼女の家に寄り、
で、寄ったついでに彼女の家のガスボンベを積み
次はジミーがサンプル化何か届け物をする用があったらしくそこに寄り、
ついでに昼になったから食べ物調達にスーパーマーケットに寄り・・・
冷めたチャパティを車内でむちむち食べつつアフリカンペースにつきあう。

でもレスキューは寄り道しないで行こうよ。鳥弱るからさ。


寄り道続きでようやく鳥を保護しているお宅へ。
 おお!小型猛禽。
か、かわいい。
幼鳥のようだ。
大きな外傷はなさそうに見えるけれど、ぽやん、としてる。
どっかにぶつかったのか?
元気そうだがおとなしい。
タオルを敷いた箱に入れて回収完了。
空気とりの穴からちらちら光が入って落ち着かなそうだったので、上着を脱いで目隠しにしてやる。

帰路もやっぱり寄り道23件。
なかなかガスボンベの充填or交換をしてくれるところがなかったもので。

でもレスキューは寄り道しないで帰ろうよ。鳥弱るからさ。


その途中、もう一件レスキュー発生。
動物園の近くの教会で、「わりと大きい鳥」を保護しているという。
これは寄り道せざるをえない。
行って、扁平なダンボール箱にせまそうに収まっている鵜?系のヒナを回収。
こっちは隙あらばダンボールから飛び出そうとするのでひたすら蓋を抑えて動物園まで戻る。
だから写真を撮る暇はなし。まあ治療中に撮ればいいか。

しかし動物病院へ到着後、
車から病院内まで鵜を運ぼうと、箱をもって数歩進んだそのとき、
両手で抱えるしかないサイズだし、おとなしくなってジミーも「大丈夫」と言ったので上を抑えずに持っていたら

ぱかっとダンボールの上が開き、力強い羽ばたきと共に鵜?のヒナ脱走。

裏の森の樹幹の彼方へ消えていく・・・。

十分な高度。十分な飛翔距離。

「・・・あいつレスキューの必要なんてなかったんじゃん」

察するに、巣立ったばかりで飛び慣れていないヒナっこが、たまたま落っこちていただけでは・・・。よくあるパターン。
結局写真が撮れず記録はどうしようって感じだけれど、元気に飛んで行ったのだから文句はない。

ちび猛禽のほうは、Drの診察の結果、左つばさに傷があったけれど折れてはおらず。補液と注射をして、しばらく様子見。


さっきの鵜みたいにダンボールから脱走しろとはいわないけど。
早くあんな風に元気に飛べるといいね。

3.11.2011

3月11日 MOOが・・・

JICAからの電話で宮城の地震のことを知る。
太平洋沿岸ではないとはいえ、北日本の私の実家もそれなりに揺れている。
津波も警戒される。
一応、連絡をとってみようと電話。


通じない。

まあ、そうだろう。
とりあえずメールを送っておく。落ち着いたら連絡が返ってくるだろう。


それから今日は一日、地震のことが気になってほとんど手につかず。
職場も気をつかってくれて、テレビをつけてくれる。

国際ニュースで繰り返し流れる津波の光景。火事の映像。
これは今ほんとうに現実に日本で起きていることなんだろうか。



時間がたつにつれ、新しい映像が加わっていく。

ん?




この建物は、「MOO」!




自分が1年ほど前まで住んでいた太平洋沿岸の町の、見慣れた建物「MOO」周辺が水浸しだ。
まさかウガンダでこんなローカルな映像を見ることになるとは思いもしなかった。
それもこんな形で・・・。

ここの友達とは連絡がついて、どうやら水浸しは映像に出ていた一角だけのようだった様子。



違う国で見る、違う言語で説明される状況が、各地の知人と連絡がとれるにつれ、現実感を増していく。


とりあえず異国の地で今は、一人でも多くの人が無事でいることを祈るしかできないけれど。











3.10.2011

3月10日 サイの採血

「今日はサイの採血やるよ~」と、部署に連絡が入り、
手が空いているならカメラ持って写真を撮ってきてということになり、出動。
私がいることで人手はともかく
カメラが一台増えたのは確実に喜ばれていると思う 
(人には使わせないけど)。

シロサイはここの動物園の目玉だ。
非常に数か少ない貴重な種で、ウガンダでは野生絶滅してしまっている。
ここにはオス1頭、メス1頭がいる。
いつもは広~いスペースで、のんびりしている。

実はシロサイについて、気になっていたことがあり、今日は確かめる絶好のチャンスのような気がした。
動物の展示の前の看板に書かれている内容を勉強がてら読んでいたところ、
「サイの角には毛が生えている」
とな。

毛?
角でしょ?
硬くてつるつるでは?どこに生えるの?


で、採血のためバックヤードに入っているサイと対面。
お顔どアップ。

はい、毛。ありました。
角の下のほう。薄茶の汚れみたいにみえるやつ、毛でした。
見た目は亀の子たわし。
どさくさに紛れてもちろん触る。
見た目どおり、感触も亀の子たわし。
ついでに皮膚は車のタイヤのような分厚いゴムみたいな感じ。


それにしても、こんな巨大で角までついている動物、暴れたら洒落にならない。
採血のとき保定とかどうするのかな~と思っていた。

作戦。まず、エサで気をひいておく。

その隙に接近して耳たぶをごしごし、たわしで洗う。
ここが一番皮膚が薄くて、毛もなくて、採血しやすいのだろう。          
サイも慣れている。飼育員が触ったぐらいではあばれない。
続いて消毒して、意外と針の細い注射器登場。
血管めがけてぷすっ!
すかさず飼育員、サイから逃げる!

ここでサイもさすがにびっくりしてちょっと動くのだ。
(1度、首を振ったはずみで注射器がすぽんと飛んで行った)
でも、すぐにおちつくので、そっと近づいて採血続行。

 血液を吸い上げたら、注射器抜いて、消毒。
各個体、両耳採血して終了。

と思ったら、採血後、もうひとつ大事な作業が。
血が出ているので、ハエが寄ってきやすい。
だからハエ除けの薬を塗る。

サイの頭から背骨のラインに沿って線上につーっとかけていく。
そうすると両サイドに薬が徐々にひろがっていくのだそうです。

採血は最低でも月1回の頻度で実施。
健康管理は大事だからね。

本日、写真のうち一部は
・・・檻の中に入って撮っていました。
久々に緊張感のある動物と近距離。
どきどき。

3.07.2011

3月7日 VS マラリア予防薬

マラリアの多いウガンダ。
JICA事務所は予防薬を飲むことを推奨していて、お薬をもらえる。
副作用等を考え、2種類から自分にあうほうを選べる。

箱のがメフロキン:1週間に1回飲むタイプ
緑のカプセルがドキシサイクリン:毎日飲むタイプ。

これまでマラリアにかかった隊員は、だいたい何らかの理由で薬を飲んでいないケースが多い、とのこと。
かかった人の体験談を聞くと、相当にしんどいようである。
体力も時間も消耗する。
 土産話のタネが増えるぐらいしかマラリアにかかるメリット?はない。
予防できるならするにこしたことはない、のだが。

「特にメフロキンの副作用のが強い」
という前評判は聞いていた。
ただ、その評判ばかりが先行しすぎているという説明も受けた。
一か月くらい飲んでいれば体が慣れて楽になる、という話でもあり、とりあえず飲んでから決めることにした。
要は自分の体質にあうかあわないかだ。


結果、見事に副作用が出た。

過去に薬の副作用で悩まされたこともないので、楽観視していたけど、こいつはダメだった。
飲むと2日くらい心身ともにだめな感じで、デスクワークすらつらい。
眠れなくなり、心身とも休むこともできない。
湿疹も出た。
なんか体が全力で薬をいやがっている。
我慢はできるけれど、楽ではない。


 一か月飲み続けてもイマイチな気がしたので、薬を変えてみたいと相談。
同任地隊員からドキシサイクリンを分けてもらう。
ドキシサイクリンのほうが副作用は少ないという評判で、はじめっからこちらを選ぶ人もいる。

まずは体からメフロを抜くために2週間休薬。
この間、
体調は絶好調。
週末のビールが美味いことなんのって。

ただ、毎日部屋の前は雪のように蚊が降り積もるところなので、リスクとは隣り合わせ。
このまましばらく飲まないでいようかと思った矢先、蚊帳が空いていたのか両足を蚊に刺されまくっている。 
この環境で刺されないなんて絶対無理だ。
やっぱり飲めるなら薬は飲まねば。


そして休薬明けの今朝、ドキシ最初の一錠を服用。




・・・30分後、吐き気に襲われる。


速攻で副作用きました

きわめて気持ち悪し。

結局、夕方まで不調をひきずることに。
明日飲むのを正直ためらっている。
でも、ある程度飲み続けないと、体が慣れるかどうかもわからないしな・・・。

ウガ飯にも毎夜降り積もる蚊にも週末深夜まで続く周囲のホテルからの音楽にも慣れたけど。
はたして、どちらかの予防薬に体が慣れる日は来るのだろうか。

3.06.2011

3月6日 かご編み

日曜日。
朝起きたら久々の曇天。
雷が鳴り、すぐに雨にかわる。

雨は、落ち着く。
部屋の周りを歩き回る人の数が減るから。

今日は、1日こもってやりたいことがあった。

新聞紙でカゴを編む。

ちょうど小物を入れるかごがほしかったっていうのもあるけれど
仕事で今、リサイクルクラフトとかのアイディアを集めているので、作れるか試してみたかったし、相談する時のサンプルとしてモノがあったほうがいい。
2種類の編み方のレシピがあるので、両方作ってみることにする。

 PCでビデオかけながら、もくもくと作業。
新聞を切って
折って 細長いヒモにして
格子に重ねて織っていく 。

子供のころから「ながら族」の傾向があり
音楽だけよりも映像と音ががまわっていたほうが作業や勉強がはかどる。
音楽のほうがむしろ下手するとそっちに集中して聴いてしまう。
本日のビデオはルパン3世のテレビシリーズ。
懐かしいなあ。
それにしてもこんなになんでもありの話だったか。

合間にご飯食べたり、シャワー浴びたりしながら
とにかく朝9時から夜9時まで断続的に作り続け、3つのカゴ完成。

 格子に重ねていくタイプ。
強度もまずまず。
野菜を入れてみると、なんかいい感じ。
色味を抑えたのも幸いしたか。

格子が斜めになるタイプ
なんとなく同系色を集めて編んでみました。
これはこれでカラフルでいいかも。
編むのは、こっちのほうが楽な気がする。
靴下入れに決定。

行程としては、新聞をヒモにするのが単調でめんどくさくて意外と時間がかかる。
子供とかに作らせるのはハードル高そうだ。
とりあえず、新聞でこんなものができるってことをウガンダ人に面白がってもられるといいんだけれど。
さて。

今日は本当にカゴしか作っていないけれど
久々に無心にものを作ることができて幸せ。
ひたすらモノを作ること
ひたすら本を読むこと
日本でちょっと忘れかけていた時間の過ごし方を、この国に来て思い出している。

3.02.2011

Jinja business trip part 2

最終日、イベントの朝。
ちょっと早めに起きたら、もう車がスタンバイしている。
出発予定よりだいぶ早いのに、どうしたのかと思ったら、
職場でアクシデントがあったのでその担当のアイザックが帰ることになったという。

それはいい。

なぜかその車に乗ってクレアとデイビッドも帰るという。

なんでだ。

3人は必要ないだろうに。
準備しない、長時間の会議を設定しておきながら 苦手、など、色々片鱗は見えていましたが
いよいよ全開か「アフリカ人」的行動?


つっこむわけにもいかずとりあえず見送り、朝食をとりながらべリンダを待つ。
当初の出発予定にあわせて起床してきたちょっと体調の悪いべリンダ、初めて状況を知ってびっくり。

不憫だ。・・・できるなら彼女を帰してあげかった。

お茶をしながら更に時間をつぶし、当日合流の飼育員2人に動物たちを乗せたトラックにピックアップしてもらい、どうにか会場へ向かう。
ジンジャはビクトリアナイルが流れる町で、ナイル川を使ったラフティングなど水のアクティビティが人気の観光地。川下りのポイントはいくつかあるようだ。
道沿いは未舗装の道とローカルの集落が続く。


と、突然車が門の前にとまる。
門を開けると・・・その中が目的地。

白人、外国人が多い。
見るからに整備され、テント、きれいな車が並ぶ。
カフェもウガ飯なんてない。
バーガーとかパニーニとか、おしゃれなメニュー。
門の中に別な世界がある、という印象。

 この日はラフティングの料金をすべて自然保護に還元しよう!
という趣旨のイベントで、ラフティングは大盛況。

 手が空いているとき、お土産屋さんをのぞく。

 「ローカルの女性グループが作っているお土産よ~」
とおばちゃん。
ここで雇用が生まれたり、生産したものを売ったりして、ローカル地域への利益の還元はあるのだろうけれど、それでも門の中と外、そのギャップにはちょっと考えてしまう。
この国の、二層構造。

お仕事はwetland day のときと同じで、動物紹介して、説明して、パンフ配り。
結果的に、この日の仕事はあまり人手はいらなかった。
動物もちょっとご遠路はるばる苦労様な気がした。

でも、怖がる人も多いけどやっぱりヘビは人気だった。

 ヘビ巻いて楽しそう?な男の子。

Jinja business trip part 1

先週 木曜から日曜まで、仕事でジンジャという街へ行っていた。
行っている間にモバイルインターネットの使用期限が切れてしまい、本日やっと更新可能に。

今回は配属部署全員での出張。 
エンテベから片道4時間。それなりに長い距離。
首都とエンテベ以外の地域へ行くのは初めて。
道中、なんとなく夏の道東を彷彿とさせる景色とカーチェイスが展開される。

ジンジャの町は、ウガンダの中でも古い町とのこと。
ちょっと、いい感じの田舎という印象。

日程は、2日間、ホテルでミーティング。
そして最終日、ナイル川でのラフティングが有名な観光地でのイベントにブースを出して普及啓発活動の予定。

ミーティングはタイムテーブルを全く無視した進行で、1日目の開始は遅くて2日目の終了は予定より早かったものの、

「すべての課題について話し合い終えた」

ということなのでいいのだろう。

それにしても、事前の準備、というものを本当にしない。
配布資料もなければ、プレゼンもワードで打った文章やエクセル表そのまま出すだけで。
紙の資料がないのは、資源節約のためにはいいけれど。

今回のテーマは次年度の活動計画がメインで、ここの事業の年度は7月から次の年の6月、となるらしい(予算にあわせている)

実はこのミーティングへの私の参加については
打診が3日前と直前だったことと
 その後も
 「来たほうがいい」
とか
「やっぱり最終日のイベントだけ日帰りで来たらいい」
とか
「実は旅費がとれなかった」
とか
「ホテルを変更することになったからもうJICAが許可しないでしょ(←完全に誤解)」
とか

とにかく言うことが人と時にによってころころ変わったふりまわされた。

何か、いらんこと警戒してるのかなあとか、
ちょっと裏を感じる部分もなくはなかったのですが
来てほしくない事情が(お金以外に)あるなら初めから来いっていわなきゃいいのにって思いつつ

最後は埒があかないので腹芸と英語の細かいニュアンスは無視することにし
出発30分前に

自腹でいいよ

って言って寄り切り参加。

おかげで
今まであまり交流のなかったスタッフとも話せ
なんとなく各スタッフの仕事の状況や考え方もわかり
今手伝っている仕事の中身についてちょっとだけプレゼン&アイディアをもらうこともできたので
色々収穫ありました。

まあ、参加にあたって私以上にふりまわされたのはJICA事務所の調整員さんですが。
ごめんなさい。
でも来て正解でした。
泊まったホテル。
小奇麗で、久々にお湯のシャワーを使えてリラックス。
蚊もいなくて、良く眠れたし。