週末の間に、おかげさまで日本の家族、知人との連絡は概ねついた。
日本の状況が気になりつつも、とりあえずできることは、目の前の日常を大切に過ごすことだろうか。
こちらの時間も日々流れていく。
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打ち合わせ予定の相手に振られ、空いた時間何に手を付けよう、と思っていた矢先、
「通報があって鳥のレスキューに行くけど行く?」
と言われ、
「うん」 当然、即答。
鳥だ鳥だ!何の鳥だろう?
種類はわからないけれど大して大きくないとのこと。
動物は全般に好きだけど、やっぱりわたくしの場合、鳥への愛は深いようだ(あとカメと)。
昼をまたぎそうなので行動食に売店でチャパティを2枚買っておく。
べリンダと、学芸員のジミーと、運転手さんと一緒にさあレスキューにGo。
・・・なんだけど。
前回パイソンのレスキューについていった(そして空振りだった)ときも思ったけれど、どうものんびりというか、寄り道が多い。
車動かすついでなので、ほかの用事が抱き合わせになるのだ。
・・・私用も含め。
べリンダが着替えるので途中彼女の家に寄り、
で、寄ったついでに彼女の家のガスボンベを積み
次はジミーがサンプル化何か届け物をする用があったらしくそこに寄り、
ついでに昼になったから食べ物調達にスーパーマーケットに寄り・・・
冷めたチャパティを車内でむちむち食べつつアフリカンペースにつきあう。
でもレスキューは寄り道しないで行こうよ。鳥弱るからさ。
寄り道続きでようやく鳥を保護しているお宅へ。
おお!小型猛禽。
か、かわいい。
幼鳥のようだ。
大きな外傷はなさそうに見えるけれど、ぽやん、としてる。
どっかにぶつかったのか?
元気そうだがおとなしい。
タオルを敷いた箱に入れて回収完了。
空気とりの穴からちらちら光が入って落ち着かなそうだったので、上着を脱いで目隠しにしてやる。
帰路もやっぱり寄り道2、3件。
なかなかガスボンベの充填or交換をしてくれるところがなかったもので。
でもレスキューは寄り道しないで帰ろうよ。鳥弱るからさ。
その途中、もう一件レスキュー発生。
動物園の近くの教会で、「わりと大きい鳥」を保護しているという。
これは寄り道せざるをえない。
行って、扁平なダンボール箱にせまそうに収まっている鵜?系のヒナを回収。
こっちは隙あらばダンボールから飛び出そうとするのでひたすら蓋を抑えて動物園まで戻る。
だから写真を撮る暇はなし。まあ治療中に撮ればいいか。
しかし動物病院へ到着後、
車から病院内まで鵜を運ぼうと、箱をもって数歩進んだそのとき、
両手で抱えるしかないサイズだし、おとなしくなってジミーも「大丈夫」と言ったので上を抑えずに持っていたら
ぱかっとダンボールの上が開き、力強い羽ばたきと共に鵜?のヒナ脱走。
裏の森の樹幹の彼方へ消えていく・・・。
十分な高度。十分な飛翔距離。
「・・・あいつレスキューの必要なんてなかったんじゃん」
察するに、巣立ったばかりで飛び慣れていないヒナっこが、たまたま落っこちていただけでは・・・。よくあるパターン。
結局写真が撮れず記録はどうしようって感じだけれど、元気に飛んで行ったのだから文句はない。
ちび猛禽のほうは、Drの診察の結果、左つばさに傷があったけれど折れてはおらず。補液と注射をして、しばらく様子見。
さっきの鵜みたいにダンボールから脱走しろとはいわないけど。
早くあんな風に元気に飛べるといいね。