まじめにお仕事シリーズ(?)
今回は体験型アクティビティを紹介するWorkshopなんぞをしてみた。
体験型アクティビティというのは、
まあ、簡単にいうとゲームや遊びの要素を使いながら参加者が主体的に参加して楽しくお勉強できる工夫とでも言いましょうか。
環境教育に限らず、いろんな分野でこういう手法は役立っている・・・はず。
ワークショップの成否は「仕込み8割」と言われている。
今回は言い出してから日がなかったので週末かけてせっせとお道具やら資料やらを用意した。
というか、追い込まれたので 珍しく夜なべもした(途中何度か停電されて参ったけど・・・)。
で、本番。
とりあえず拍手を信号みたいにして送るゲームから開始。
できるだけ早く隣の人にパチパチと拍手を送ってつなげるだけなんだけど
意外とできない。そこが面白い。
慣れてきたところで逆回りなんかいれちゃうと
さらにできない。だから面白い。
こんなことしながら参加者同士打ち解けておとく=アイスブレイク=とその後の展開やりやすいわけですな。
日本人は大変シャイなので、体を動かしてポーズをとったりするの、大変恥ずかしがるんだけど
アフリカ人はわりと余裕なので大変進めやすい。
動物の物まねなんかもノリノリでやってくれるし。
日本の動物に関する「Yes or No クイズ」をやった時も
回答に応じてポーズをとってもらったんだけど、ぜんぜん平気。
私にはできない複雑なポーズをとる輩もおり。
本日は雨どしゃ降りだったので室内でできるものメインで展開。
鳥のくちばしにあわせて適した餌を探す神経衰弱的ゲーム。
お箸はくちばしに見立てて冗談で持ち込んでみたところ、けっこう使ってくれてる。
この手のワークショップの面白いところは、
メンバーによって予想外の展開になったりルールができたりしてくるところ。
このゲーム、トランプの神経衰弱と同様にめくった「餌カード」が食べられないものだったら、みんなに見せた後でその場に伏せて置いていいことにしようと思っていたのだが、、
「それじゃあ他の奴に何がどこにあるかわかっちゃうじゃないか!」
ということになり、
めくった後はシャッフルするルールに変更。
よりサバイバル度というか勝ち負けにこだわる度がアップ。
シャッフル中の手元を見る参加者の目はまさに「鵜の目鷹の目」
意図した以上にみな鳥になり切る。
ネイチャーループというゲーム。
それぞれ動物や環境要素(湖とか森とか)になってもらい、
自分と関係のあるものと手をつないで 最終的にはひとつの輪にして、生態系のつながりを学ぶ、という意図。
動物-すみか、食う-食われる、など、どんな関係でもいいからつながりを説明できればいい。
ダイレクトにつなぎにくい場合は、何か間に1個紙に要素を書いて挟んでもいい。
だけど
・・・ゾウとヘビが直接手をつないでいる。
意外な組み合わせなので関係を問うてみる。
「ゾウが通った後はヘビも歩きやすいしゾウは種子散布などで森づくりに貢献してヘビのすみかをつくっている」
なるほど。深い。
子供にやったら別の意味で珍解答が続出してそれはそれで面白いかも。
こんな調子でアイスブレーク含め8コばかりゲームを教える。
一番不安だったのは言葉(というか言い回し)だったのだが、
今回はいつも顔つきあわせて私の難解な英語に免疫のあるべリンダやデイビットも参加してくれていて、ずいぶん参加者にわかりやすい言い回しに言い換えて助けてくれた。
辞書で調べて事前に言葉を用意してあっても、言葉は生き物だし、直訳=適切な表現とは限らない。勉強になるし、とてもありがたかった。
で、参加者の感想、振り返り。
「こういうの使ったほうが絶対いい」
「ウガンダ版にもっとアレンジしたい」
次週、こんどは今日の参加者で今日教えたプログラムをアレンジしてみるワークショップをやることに決定。
よっしゃ!かかった!
実は私にとっては本日の「本番」までが「仕込み」みたいなもんで。
これを自分たちでアレンジして使ってみるところに持って行くのが私の真の目的。
これで真の仕込み完了、である
さ~、仕込み終わったので
次回に備え、今週末はちょっと充電しよう。