青空に
柱のように上昇気流に乗って鳥が舞い上がっている。
(写真ではわかりづらいけど)
おお!ワシ柱!
・・・じゃなくて
大量のハゲコウ。ハゲコウ柱。
・・・あそこだ。
絶対あそこだ。ゴミ埋め立て地。
他の隊員が企画してくれた「ゴミ対策スタディツアー」に参加。
1日目は首都カンパラ市役所(日本の都庁に該当)でレクチャーを受け、その後ゴミ埋め立て地の見学に行った。
カンパラからは1日に1440トンのゴミが出るとか。
もちろん分別なし。
収集の仕組みと国民性の問題とで、分別収集は難しいのが現実。
しかし、埋め立て地に来てから、
リサイクル会社に雇われた労働者や
「スカベンジャー」と呼ばれる拾ったゴミを売って生活の足しにしている人々が
ペットボトルやビニールなどをせっせと分別している。
この埋め立て地は、思っていたより「処理場」としてきちんとしている印象だった。
埋め立て後に出てくる汚水の処理システムも(一応)持っていた。
(雨期の時は排水の処理能力を上回ってしまうらしいが)
派遣前の研修で見せられた各国のゴミ処理場の事例はもっとひどいものもあった。
積みに積まれた生ゴミからメタンガスなどが発生して
衛生上面もさることながら自然発火等の問題も抗議された。
ここもゴミの7割が生ゴミのはずなのに、ガスの発生している気配はなかった。
ひょっとしてハゲコウ効果か?という話に。
ハゲコウも「スカベンジャー」である。
食べ残しとか生き物の死体とかを食べる。
だから、ここではかなり生ゴミの処理に貢献しているのかもしれない。
もとももと運ぶ生ごみを減らせればコストも減らせるはず。
市役所の職員に「コンポスト化とか考えてないの?」と聞いてみたところ
「みんなウガンダは土地が肥沃だと思っているから肥料の需要がない」
とのこと。
・・・いろいろ、道のりは遠い。
ハゲコウ。