「世界湿地の日」イベントにブースを出展するため、首都カンパラの博物館へ出張。
湿原に関係する団体が集まり、自分たちの活動を紹介。
湿地の植物を使ったクラフトを紹介する団体なども含まれ、多彩な顔ぶれだった。
センターのブースは写真に向かって一番右手。
一見ほかのブースと同じようになじんでいますが
何よりも、動物を連れてきているのがポイント。
主役はボア(ニシキヘビ)。
体重25kg。ふたりがかりで箱から取り出す。
ボアはウガンダの湿地を代表する野生動物なのです。
インパクトは絶大。
ヘビ登場で人気と恐怖がミックスされた大騒ぎ&人だかり。
怖い物見たさで近づいたり、逃げたり、写真をとったりとウガンダ人も大わらわ。
国土の10%以上が湿地のウガンダ。
ここでも最近、湿地は産業用地や宅地に代わりどんどん減少している。
勝手に埋め立てられないよう法律もあるが、袖の下をもらって役人が見逃してしまう場合も少なくないようだ(ブース終了後のシンポジウムでは「政治の問題」というキーワードがたびたび出現し、聴衆一同が苦笑い)。
さて。
ボアの生息地に家をたてた結果として、ボアが民家に入り込む
こともよくあり、センターに「保護してほしい」と連絡が来る。
・・・当然といえば当然。
人にとってもボアにとっても災難だ。
このカメは違法取引のために捕らえられていたところを保護された。長い期間縛られていて、甲羅がウエストのようにくびれて変形している。
保護したもの野生に復帰させることのできない動物一部はイベントやコミュニティへの普及活動に一役買っている。
動物を見せるだけだと単なるショーで終わってしまいがちだけれど、
こうして実物を見せながら語ることで伝えられるものは大きい。
平日2時から5時という時間設定のためか、来ているのはほぼ大人で、関係者らしき人が大半という印象だったが、熱心にパンフレットを集める一般の人も目に付き、中には遠くから足を運んだという人もいた。
ちなみに、配布物でもっとも人気があったのはカレンダー。
全ブースから集めている人も。
・・・ひとりでいくつカレンダー使うんだろう?