1.30.2011

1月24日任地へ


 2週間の研修が終わり、
124日の午後に、任地のエンテベに移動。
風邪をひいて体調が思わしくなく、最初の予定より3日、赴任を遅らせた。
首都をはなれたら体がすっきりした。
体調不良は、首都の空気が悪かったせいか?
それとも移動直前に首都のおしゃれはカフェでお金に糸目をつけず食べたクラブサンドとカプチーノが劇的な回復を促したのか。 

職場は「動物園」として親しまれているところ。
保護されてきたウガンダの動物たちがいる。
住居もこの敷地の中で、出勤は、徒歩1分。
周りをサルがうろうろしている。
 緑が多くて、海のように巨大なビクトリア湖が見えて、きれいなところだ。

写真を撮るまもなく、 住居のための買い出しをして、その後打ち合わせ。

最初の打ち合わせの印象は
・・・あれ?忙しい?
 のんびりすぎて日本人がストレスを溜める、という、
噂のアフリカンタイムはどうした? 

はなしが違うぞ~おい。





 

バードウォッチング in カンパラ

カンパラのドミトリーの外は隣の庭やら空き地があり、それなりに鳥もくる。

いつも「ウホホホ~」と奇妙な鳴き声を出している。
インコの仲間か?

電柱に居着いている青い鳥。巣があるようだ。
 さえずっているところに口笛で「ホーホケキョ」とやると
本気でうろたえるのがちょっとおもしろくて、ついからかってしまう。


さて、日本では町にいる鳥と言えばカラス。
こちらで町にカラス的にのさばっている鳥は

ハゲコウ。

・・・でかい。
翼開長、3mはあるだろう。
名前通り、見事なはげ。
頭だけじゃなく、顔全体、皮膚が出ている。
街の中心部の街路樹の上に集団で巣をつくり、子育てしちゃっている。
ちなみに雛ははげてない。
白い綿毛でかわいい・・・だけどやっぱり顔はハゲコウ。


人の出した生ごみなどを食べてうまいこと暮らしている。
 地上にどんなに人や車がひしめいていても
カンパラの樹上と空は彼らのものだ。 

ウガめし


ウガンダ人が毎日食べるスタンダードなごはん。
何件か試してみました。

全体的に
「食べ飽きない程度」の美味しさ
という印象。
日本人にとってのごはんと味噌汁のようなもんか。

基本パターン
主食を数品+ソース(スープ)を1から2品をかける。
ちょっといいレストランだと、野菜サラダや果物がプラス。
   ↓


とにかく、主食の種類が多い。
多い店だと、56品くらいあったりする。
「何があるの?」って聞くと、スープじゃなくて主食のほうを説明される。

以下、主食のバリエーション。
Let’s  炭水化物!


●マトケ
 バナナ。
 青バナナを蒸してつぶしたものがスタンダード。酸味あり。
単に黄色いバナナを焼いただけのものもある。
●ポショ
トウモロコシの粉をお湯で練りに練ったもの。トウモロコシ粉の「そばがき」みたいな感じ。薄く塩味がついていて食べやすい。
●キャッサバ
 芋。ちょっと淡泊な芋。まあ、芋。
●タロイモ
 粘りの少ない里芋的な味。やっぱり芋。
●ポテト
 ジャガイモ。おなじみの味。
●スイートポテト
  さつまいも。日本のよりちょっと甘みが薄いけどあの味。
●チャパティ 
 もともとインド料理のはず。丸くてうすぺったらいパン。
 これ好きだ。
●ライス
 長粒米。薄味のピラフみたいな感じに炊いてある。米はウガンダでも最近の若い世代には人気だそうな。
●カロ(ミレット?)
 雑穀を練ったもの。もちもちして素朴な味。甘みはないが、色といい質感といい、浅○温泉名物の「久慈良餅」っぽい。

ソース(スープ)の味のバリエーションは基本的に似たような感じ。
今のところ2種類のみ
●トマト+塩味
 スタンダードだけど、店によって味が違うのでそれぞれ工夫があるようだ。
 こちらには「ロイコ」という調味料があり、
これを入れすぎてごまかしていると全部同じ味がする
のですぐわかる。

●ジーナッツ
 ピーナッツのすりおろし。
 ちょっと苦みがある葉っぱが混ぜてある「with something green」タイプも美味しい。
  ↓  ごはんにかかっているやつ。
 
 with something green って何って聞いても、something green」って説明される。
一体、何だよ?


  
そして味の決め手の具。タンパク質たち。

●チキン
 ウガンダでもっとも高級肉。
 外れなし。うまい。鳥エラい。
 砂肝とか一緒にくっついていることもありモツ好きとしてはお得感あり。
●ビーフ
 ウガンダでもっとも安くスタンダードな肉。
 霜降り日本の肉と違い、筋肉質で堅い。
 よく煮込んであると肉の線維がほろほろ崩れて気持ちがいい。
 味は店によってピンキリ。外れはえらく乳臭い。
●ゴート(羊)
 味、においとも独特。
 肉とモツがいっしょに煮込まれていることもある。
体調不良の時に体力をつけようと思ってうっかりこれを頼んでしまい、戦意を喪失した。
・・・未だ克服できず。

余談:豚と羊はウガ飯では見かけない。
肉としてスーパーでは売っているけれど。伝統的にはあまり使わないのだろう。

●魚
 白身。たぶんナイルパーチ。
 揚げたものか、干し魚(燻製)になったものをジーナッツソースとあわせてあることが多い。
 干し魚タイプは、おつまみの棒鱈と鰹節をあわせたような出汁が出ていておいしかった。
 揚げたタイプはまだ試していない。油を吸いまくって見るからに・・・
●ビーンズ
 赤い大豆みたいな豆。無難。肉が不安なときはこれを頼む。
●ピーズ
 グリーンピース。
 食べやすくてこちらも日本人に人気。

ということで、野菜が・・・ちょっと少ないなあ。
自炊で補わねば。

カンパラ研修

到着後は首都で2週間、研修をうけた。
現地語の授業、各種オリエンテーションとルガンダ語の授業、関係機関へのあいさつ、予防接種などを行った。

ここで習った現地語は「ルガンダ語」
一日4時間×5日間。
日本語とも英語とも全く異なる構造で、この短期間で覚え切るのは、とても無理。
でも、覚えたてのルガンダ語で挨拶するとこっちの人が喜んでくれるのが、ちょっと嬉しい。


ルガンダ語では、「時間」は外来語だとのこと。
もともとの彼らの時間というものに対する概念が西洋とはまったく異なっていた、ということなんだろう。

言語は、文化だ。

1.18.2011

ウガンダ到着

アジスアベバから2時間ほどで、ウガンダのエンテベ空港到着。


なんだ、いいとこやんか~


というのが、素直な第一印象。
日差しは強いが、思ったほど熱くはない
緑が多い。
草も木も文字通り「ふさふさ」「あおあお」している。
遠目にはビクトリア湖が見える。まるで海だ。

11人分の荷物も無事到着。
預け荷物ひとり30kg、手荷物ひとり7kgの制限があり、エミレーツは大変この荷物に関しては厳しい、という評判だったが、いざふたを開けてみると、結構融通がきいた。


事務所のバスに乗り込んで首都カンパラへ向かう。
幹線はしっかり舗装されていて、車も多い。
道の両脇にはマーケットや家屋が並ぶ。
赤茶けた土に赤茶けたレンガづくり。
初めて来る場所、初めて見る景色のはずなのに、不思議と違和感がない。

カンパラ市街地が近づくにつれ、だんだんと車も多くなる。
下り坂で眼前にカンパラの街がみえてきた。




大きなビルが立ち並ぶ、想像以上に大きな街だった。
交通量が、すごい。
車がひしめきあっている。
その間をボダボダと呼ばれるバイクタクシーが縫って進む。
車のわずかな切れ間を見極めて人がわたっていく。
混乱を突き進む車の量と、人のエネルギーに圧倒される。

日本脱出

1622時。
エミレーツ航空で成田出発。
憧れのエミレーツ。
高級感にあふれていて、充実のサービス。機内食もおいしい。
まさか「ブリと大根の煮物」が食べられるなんて思わなかった。
でも夜のフライトなので、すぐに就寝。

ちょうどヒマラヤのあたりを飛んでいる頃だろうか。目を覚ましたら、窓から一面の星が見える。
山や海で満点の星空、というのはこれまで何度も見てきたけれど
星を横や眼下に眺める、というのはちょっと新鮮だった。

翌早朝、トランジット先のドバイに着く。
ここで休憩。こじゃれたカフェのコーヒーを飲む。
空から見たドバイは、砂漠の中に整然と道路の灯りが並んでいた。
遠目だけれど、評判どおりの砂漠の巨大都市。
空港も、ガラス張りの巨大な楕円筒を横に倒したような形で、巨大。天井が高い。
気温19度。湿気がないのであまり暑い、という感じはなかった。
でも朝でこの気温ということは日中は・・・

830分、再び飛行機に乗り、アジスアベバ経由でウガンダへ向かう。
アジスアベバに着いたとたん、空気が変わった。ドバイともまた違う、熱気と土埃を含んだ何ともいえない空気。

アフリカに、来たんだ。