2.22.2011

2月22日 だからだよ


「明日はNational Holidayだから休み」
と、夕方帰るときにいきなり言われる。
ウガンダは先週18日の大統領選挙を皮切に、1か月ほど大小選挙が続く。
日本と違って投票は全部平日に行い、投票日はNational Holidayとなる。

・・・全部休むんかい。

じゃあ(せめて自治体とか議員選挙とか)いっぺんにやろうよ日本みたいに
 というわけにもいかないんだろうなあ。

まあ、ラッキー
明日もやらなければならない作業があるけれど、時間を自由に使えるのは気が楽だ。


部屋(動物園内のドミトリーに住んでいます)に帰ってくると、部屋がサルに囲まれている。

 慣れるぐらいの頻度でこうなっているので、蹴散らして部屋に入る。


ただ、慣れてない人はサルとトラブルみたいで。

部屋に入ってしばらくすると、複数人の悲鳴とあわてて部屋に駆け込む音が。
今、大学生のボランティアが何人か滞在している。
彼らか。

外に出てみると、階段の手すりにiPodと熱い紅茶の入ったマグカップがおきっぱなし。

サルが紅茶飲んでる。

向かいのドアを半開きにして、体格のいいウガンダ男子学生がのぞいている。
回収したほうがいいよ、と言ったら

「怖い」のだそうだ。

女の子みたいな高い声で言うほど怖いか。

仕方ないのでそれらを救出して渡す。


しばらくすると学生たちもサルに慣れてきて、見物に出てくる。
・・・と、さっきの彼、サルに向かって投げた!

バナナを!



やめんか~!
だから紅茶をとられたりするんだよ!


エサやるとサルの行動エスカレートさせて、結果、人とトラブるっていう連鎖を知らないんだろうなあ。


「なぜ人は動物に餌をやりたくなるのか」
人種も国も文化も違っても、ここは共通らしい。

2.17.2011

2月17日 何とって言った?

クレアが北部地域へのアウトリーチから帰ってきた。
地方では野生動物が身近におり、生活との軋轢もあるため、ここのスタッフが一週間ほど村落地域へ出かけて行って、地域に対する環境教育活動を行っている。
今回は片道500kmの旅だったそうで。
おつかれさま。

さて、そんな彼女のみやげ話をとおして、地方の様子をちょっとだけかいま見る。

「英語が通じない時があって・・・」
彼女は中央近郊のローカルのルガンダ語も話すが、アフリカの中ではそんなに大きくないウガンダでもいくつものローカル言語が存在する。
同国人間でも言葉の壁があるときはあるのね。



「道路でジラフとトレーラーがぶつかっていて、レスキューしようとしたけどたぶん駄目ね(人も)」


・・;


はい?


ゼブラ(シマウマ)の聞き間違いか?
でも確かに「ジラフ(キリン)」って言った、ような・・・。


そりゃ、いるでしょうけれど・・・。


どっちにしろ、冷汗。

2.16.2011

常温ヨーグルト


ガスはついても、冷蔵庫はありません。
牛乳も長期保存可能タイプが一般的。
でもヨーグルトとか生クリームは、普通においしいのが売っている。
常備したいけど500ml単位なので保存がきびしい(一気に食べるならともかく)。

・・・というウガンダ消費者のニーズ反映しているのか、
「冷蔵不要」
と書かれたヨーグルトが売っている。
常温ヨーグルトはふつうのヨーグルトの2.5倍ぐらいの値段がする。

お試しで買ってみました。


見た目。ふつうのヨーグルトより少しクリーム色

①まず、プレーンでいく。
香り。ふつう。
質感。とろりとクリーム状。
味は、ちょっとチーズっぽい。
ジャム的なものがほしくなり、通称「りんごの干物」を投入。
・・・甘さがあまり引き立たず。

②シリアルにかけて食べてみる。
思ったより粘性があり、シリアルとのなじみが爽やかではない。
そして、ドライフルーツの味があまり引き立たず。

③バナナと一緒
バナナの甘みがほんのりチーズ味とあいまって、甘さが控えられる。でもおいしい。

④マンゴーと混ぜる
マンゴーの甘みが消えた!(でもこのマンゴー、もともとハズレだったしなあ)

⑤トマト+タマネギを入れてヨーグルトサラダ
濃厚でおいしい。このままパスタを入れて冷製スパでもよさそう。

といった感じで、5日で食べきり。
5日の間に、若干酸味は増しましたが、ヨーグルトの品質およびわたくしの健康状態に影響を与える怪しい菌類が育った様子もなく、胃腸は健康そのもの。

バナナ以外の果物との相性がいまいちでしたが、ヨーグルトとチーズの中間だと思っとけばよさそう。使える。

でも、毎日食べたいのはやっぱり普通のヨーグルトと牛乳。

2.15.2011

パロットたちの憂鬱


Gray Parrot は日本でヨウムという名でおなじみ。
ペットショップでも時々見かける。
この鳥の何ともいえない目つきが好きで、ペットショップ前を通るたびにのぞきに行っていた。


これもアフリカでは「野鳥」

ここで展示しているパロットたちも、その賢さと器用な動作で人気もの。
よく慣れているから近くにも来る。愛想がいい。「Hello」 ぐらい言える。
2年間に日本人として基本の挨拶「おはよう」を23羽くらいには教え込んでみたいところ。

***

私がここに赴任するほんの12週前に、事件があった。
西側の国境付近でパロットが「押収」された。
違法な取引のため国外へ持ち出されようとしていたところを、レンジャーが発見し、押さえた。

・・・こういうことが起きてしまう根底に他国での商業的な需要の存在が影響しているわけで、需要が存在する国から来た身としては考えさせられる。

さて押収されたパロットたち、生きている個体はひとまずここに収容されることになったが、何しろその数が多かった。

140羽。

動物病院だけでは収まらす、ほかの動物用を展示するつもりで用意していたケージも充てて収容。
だけど、もちろん元々ここにいるパロットたちとは一緒にはしない。
だって、すぐ野生に戻すのだから。

そして。
ひと月程が経過した今も、そのパロットたちはここにいる。
元気ならば早々に生息地へ返してあげたい思いは皆同じなのだけれど、レンジャーの所属機関など他機関との調整が必要で、そこに時間がかかるとのことで。

帰る時もふりまわすのは人間の都合。
・・・ごめんね。



このパロットたちも器用に足を使ってくだものを食べるのは、元々ここにいるパロットたちと一緒。
賢いし。

でも、人が近づくとさ~っと逃げる。
愛想はない。


それでいいよ。

サバンナの王者

ライオン!という響きは、ウガンダ人にとっても別格らしい。

「ライオンライオン~」と探してまで見に来る。
ここに来るような多くの人は町に住み、野生動物とは縁のない生活を送っている。
ライオンが憧れ、興味の対象である点は私たちと変わらない。

ライオンのケージはさすがに柵が高く、上の方は有刺鉄線と電柵がはってある。
人は、柵越しか、テラスにあがってちょっと上からライオンを見られるようになっている。
ケージの中は、適度に木陰もあり、草も生えている。
昼間は休んでいるライオンたち。気持ちよさそうだ。

というか、気持ちいい通り越して無防備なような・・・。

ここにいるのは雄1頭、雌2頭。


無防備な大あくび激写

 涼しいところで爆睡する彼女はともかく


 こっちの彼女、その寝姿は女子としてどうだろうって感じですが・・・。


別の日、日暮れ前にたまたま前を通りかかったら、目が爛々と光っていた。

日中のこのリラックスぶりは、あくまでお休み中の仮の姿。

St バレンタイン


そういえば、214日はバレンタインでした。ね。
ふと、こっちに来てから、あれほど好きだったチョコレートを全く食べていないことに気づく。
カカオは食べたけど。

昼食が遅くなりそうだったので、空腹しのぎに売店で1個購入。

甘いいいい!

予想通り、たっぷり甘い。
でもこっちに来てから甘い物が時々無性にほしくなるときがあり、紅茶にもコーヒーにも時々砂糖を入れるようになった。
気候のせいか?
結局、日本の板チョコの半分くらいのサイズ、全部たいらげる。

同僚ベリンダにウガンダのバレンタインについて聞いたら
「(男女関係なく親しい人に)チョコとか香水と買ってプレゼントしあうのよ」
とな。
で、最近は、
「特に首都とかでは男の子が好きな女の子のために花、ワイン、チョコ、レストランでの食事、とか、色々用意するから、(ボーイフレンドのいる)女性は待っていればいいのよ」
とのこと。
日本のクリスマスみたい。

日本じゃ女子から男子にチョコを渡すといったら、「日本の男はプレゼントしないの!?」って言われたので、ホワイトデーとお返しについて説明。

「へんなの」
確かに。
日本のバレンタインはウガンダ・クリスチャンから見たら、変わりも変わったりでしょうなあ。


珍しげなチョコレートを手に入れて食べたり、チョコレートケーキを焼いて人にあげてみたり。
毎年この日は美味しいチョコレートが巷にあふれて幸せだったんだな。
 
カカオが獲れても、ここにはあんなにたくさんのチョコの選択肢はない。