5.30.2012

5月29日 Sweet Home

配属先による「コウモリ強制退去作戦」は終了し、日曜から元の家に戻って生活している。



そして


作戦を逃れたコウモリも戻ってきて生活している。



隙間をぴっちり塞がれてしまい、屋根裏に入れなくなったコウモリたちがどうしたかというと



出窓の下などで寝る作戦に出るている。


・・・そうまでしてここがいいですか。
習性ってすごい。




しかし「掃討作戦」の余波はまだ続いており、


朝になるとコウモリが周囲にぽろぽろと墜落して死んでいる。

・・・散布された薬の効力は未だ健在らしい(どれだけ強力なんだ?)。
比較的早く自然に還るとはいえ、日に日に「墜落コウモリ」が増えていくのは流石に気持ちのいいもんじゃない。


更に、

作業のために家の中から天井裏へ入るための塞ぎ板を開けたてしたことで、空気がとおりやすくなる程度の隙間ができてしまったのか
家の中にそのこからほんのり悪臭が降ってくるようになった。

換気で対応しているが、困ったもんである。


もうちょっと色々余波が消えるまで、私もコウモリもここに帰ってこないほうが平和で健康に暮らせるのだろうけれども。


・・・ここのほうが落ち着くのは、やっぱり「家」になっちゃっているから、なんだよな。

5.26.2012

5月23日 コウモリバスターズ


昼頃、突然wardenのハリエット嬢に「カギを持って家まで戻ってきて」と電話が入る。




行ってみたら



コウモリバスターズがスタンバイ。


今日から我が家を含むVisitorflatの屋根裏のコウモリ駆除作業をすることにしたらしい。



・・・聞いてないぞ、おい。



何でも「ある日突然」のパターンが多いのは相変わらず。

天井がわりとしっかりしている為か私には臭いも含めさほど害もなかったので、「ゴキブリ対策」と思って彼らとは共存の方針をとっていたのだが。
管理人サイドとしては毎日周辺の清掃が大変なので強制退去をせまることに決めたらしい。


待ったなし。


バスターズが我が家の中から屋根裏から侵入し、怪しげなケミカル薬剤の散布開始。
頭上からはバスターズが屋根裏を歩き(這い?)まわる足音と「キキキキ」というはかなげなコウモリの断末魔の叫びが聞こえてくる。

このまま23日放置して、コウモリがお亡くなりになったところで全部屋根裏から掃き出して、
同時にあらゆる屋根の隙間を塞いで追い出し完了、という作戦。


外では大工が隙間塞ぎ用の板を加工中。
屋根の凹凸にぴったりはまるように等間隔に溝をつけていた。



散布された怪しげなケミカル(水で薄めて使用していた)。
各種害虫(獣)の絵が描かれているところを見ると、かなり強力な模様・・・。



ほどなくして、薬品の臭いが充満しはじめ、
ぽろぽろと外へはみ出してきたコウモリが落下しはじめる。


私も頭と喉が痛くなってくる。

何入ってんだコレ?怖い。




・・・


とりあえずコウモリの前にまず私が追い出されてみることにする。
(一時退避ですが・・・)

作業がおわるまでの数日プチ引っ越し。
夜寝る時だけ別な建物を使うことにする。








さて、何日後に戻れるか。


でもその頃には、

コウモリ(逃亡した分)がしっかり戻ってきていているんじゃないかと予測している。



塞いだと思ってもどこか穴は開いているだろうし。
コウモリって一度ココ!と決めた所にはかなりしつこく帰ってくるんだよね・・・。
別にまた共存できるレベルならいいけど。

5.21.2012

Queen Elizabeth National Park 3


Part3.  No Try, No Wildlife!


アフリカで憧れていた光景のひとつは、湖を覆い尽くす一面のフラミンゴ。


有名なのはケニアやタンザニア。

専門機関(のはず)のうちのスタッフの中にさえ
No Flamingo in Uganda
と言う人もいる中、


QENPには飛来する、という情報を入手。






それをどうして見に行かないでいられようか





ということで、今回のQENPツアーのメイン目的のひとつはフラミンゴだった。

・・・しかし2日目までは空振り。

旅の残り時間がわずかとなった最後の最後に望みをかけ、車は一路、NP外に位置する塩湖へとひた走る―



***


フラミンゴ探しからさかのぼること数時間前、





我々一行は「深い」森の中を彷徨っていた。


お目当てはこの旅のもう一つの大きな目的、野生のチンパンジー 。
 
奇しくもメインを最終日に詰め込まざるをえなくなってしまったので、
なるべく早くチンパンジーを見て、残った時間をフラミンゴに充てる作戦。

だが

かれこれ1時間以上歩いているのにチンパンジーの気配なし。
たまに申し訳程度に新しい痕跡があるものの、声すらしない。
雨も降りだして全体のテンションがどんどん下降する。

ガイドのペトラは他のレンジャーと携帯で時々連絡をとっている。
調査班から情報を集めてくれているようだ。
 ・・・この谷底の森で携帯通じるんかい!

カバやゾウが歩いているので、所によっては細い林道レベルの「獣道」ができている。

バキバキメキメキ

ゾウ道の前方の藪から明らかに大型獣と思しき物音。

「・・・ゾウがすぐそこにいる。危ないからここを離れます」
はい、そうしましょう。
・・・ある意味ではヒグマより怖い。


さらに小1時間ほど歩き続けたものの、チンパンジーの気配なし。
ペトラが「終了」と判断し、森から出ることになる。

残念。
皆のカラ元気の中に隠しきれず漂う疲労感。

聞けば、1週間に1回か2回は見られない時があるとのこと。
でも
「別のポイントで他のレンジャーが1頭か2頭見たと言っている。道路からもそんなに遠くないから、そっちの森に入ってみる?」
と、ペトラが提案。

よっしゃ、リトライ!

・・・この判断は半ばヤケではある。
でもこのまま全く見られなかった疲労感と残念感を引きずって帰るのはイマイチだ。
やや蔓延しだした「疲れてもうどっちでもいい感」には、とりあえず気付かなかったフリをして新たな森へと突き進む。

No Try, No Chance


・・・とはいっても

30分全力で歩いても何も出てこないとなれば、いよいよもって心が折れてくる。


戻るべきか。


何でかね、
コトは大体そういうタイミングで起きる。



ペトラが見逃した前方頭上の枝に黒い物体!



チンパンジーだああああ!

20頭ほどの小さな群れで、
特にこちらを警戒する様子もなく樹上で思い思いに過ごしている。
赤ちゃんの姿もある。
足をぶらぶらさせて遊んでいる様子は人間の子供みたいだ。


20分ぐらい観察を楽しんだ後、戻りの足取りは軽かった。


森から出た後はさすがに疲れていた。時間も押している。
チンパンジーは行ったから見られた。
行かなければ確率はゼロから動かない。

色々きつかったが情報をもらい、フラミンゴ探しに向かった。
「最後の賭け」である。


そして―



いました。


  NP外の集落にある小さな塩湖の一角を



100羽程度のこぢんまりとした群れがほんのりピンクに染め、

 周辺集落から流れる大音量の音楽をものともせずたくましく餌を探している
・・・姿はまあちょっとイメージと違ったものの(写真に音は写らないからいいや) 。


遠目で点のようなフラミンゴでも、見られた喜びはひとしお。

***

チンパンジーは毎日移動する。2日連続で同じ寝床は使わない。

フラミンゴは気候が変動して不安定な今日は状況が複雑でその飛来時期や数の予想はなかなかに難しいらしい。

運にまかせるほかないこともあるが、
少なくとも情報を得ること、足をはこぶ機会を増やすことなど、出会う可能性を高めることはできる。


No Try, No Wildlife

簡単には見られないのがまた野生動物の魅力なんじゃないだろうか。

5.18.2012

Queen Elizabeth National Park 2


Part2 ボートサファリと漁村と広い空

2日目昼食後に行ったボートサファリは、
QENPの売りともいうべきアクティビティ。
2つの湖をつなぐ運河を小型ボートで航行する。
ボートが小さいので動物に極限まで近づくことができる。

水浴びゾウさんはもちろん、


気持ちいい顔のバッファローもどアップで、

ちっちゃいカワセミもばっちり


QENPのカバ密度は世界一だそうで。
崖にジグザグの模様がついているのは、「カバの道」。
夜は崖をのぼって森の中に入って休むとのこと。

カバ、意外と行動派。

鵜の皆様。
みんな太陽のほうを向いてのどをフルフルいわせているのは体温調節の為。
体は乾かしたいけど暑い!
その葛藤やいかに。

水鳥の中にはたまには羽の内側を干したくなる輩もいるようで

 
大変みょうちくりんなポーズで翼の裏側を干しているサギ。
こんなふうに曲がるんだな~・・・翼。


QENPの特徴のひとつは、
公園内に村がある。
漁をして湖の魚を採って暮らすことは許されている。
でも動物を狩ることは一切許されていない。

港にバッファローがいてもお互いしらんぷり。

湖畔では子供たちが泳いでいたり、おじいちゃんが石鹸泡立てて「入浴」中だったり。

そのほんの1200メートル先ではカバがだらだらしている。


・・・1月に巨大迷惑ワニがレスキューされてきたのはこの辺りからだったかな。そういえば。


周辺では、ゾウの度重なる襲来でダメになった集落もあると聞いた。


ともかく
ここは空と大地が広い。

 Part3へ続く

Queen Elizabeth National Park 1


Part1 サファリとロッジとタイムマネジメント

ウガンダで2番目に大きい国立公園、Queen Elizabeth National Parkへ。
大地溝帯の西端に位置し、Lake GeorgeLake Edward2つの大きな湖と、それらをつなぐKazinga運河をメイン水域とするほか、クレーター湖や塩湖が点在するのが特徴。
湖の向こうにはコンゴ国境に位置する世界遺産Rwenzori の山並が見える。

今回は23日のゆとり行程。

の、はずが。


行きで車がエンコ。

結局着いたのが夕方近くで、
予定していたロッジでの昼食とその後のサファリをキャンセルすることになった。

・・・ということで、やりたいこと全てを2日目以降の行程に詰め込むことにする。

2日目早朝は定番のカーサファリからスタート。

朝もやの中を車は進む~♪ 

でも
QENPには遠目に目立つキリンがいない。
そのせいか、動物が少ない印象。


やっと遠目にライオン♀が。
・・・嬉しいけど、
普通は束でいるアンテロープ類すら出が少ないのは
このヒトがウロウロしているせいではなかろうか?

若干不満漂う空気を
いいタイミングでちょろちょろ出てくる鳥類がやわらげるものの

・・・

あんまり動物が出ないんで、

「サファリの広大感」を表現する写真撮影大会をおっぱじめる我々。

 「マリオ跳び」してくれたモデルは今回のツアーコーディネーター
むつやま君(仮名)
若者らしい跳躍力を評価してほしい。


わたくしもトライ。
飛べないので、
乾いた草食獣糞がぽろぽろ落ちている草原に寝っころがってみました。 
広大さが伝わりますでしょうか。
 
ロッジに戻って1030分に遅い朝食をとり、
13時からの昼食にそなえ急いでロッジのサウナとプールを満喫する。

急いでまったりするという矛盾に自分は庶民で日本人だと痛感。

反省(?)を活かし、昼食後のボートサファリ(Part2参照)のあとはサファリに行かず、再びまったりすることに努める。
最終日はハードなので体力の温存も大事だし。
大体、私以外はごくフツーの人なので1度サファリ行ったら満足なんだよなあ・・・きっと。

但し、これにより3日目の行程が更にタイトになったのはいうまでもない。

アクシデントが起きて当たり前なので、
アフリカでは仕事も遊びもつめこんじゃいかんのです。
わかっちゃいるんだけどね・・・


ロッジのレストランのテラスでは常にピーちゃん達が待機していて、


隙あらばパンくずを食べに来ていた。

餌付けはいけません。が、ちょっと嬉しかったりもして。 

Part2 へ続く