6.30.2011

6月30日 我が家の周りに出没するもの

敷地内にある我が家の周りには、
飼っている物も飼っていないものも含め色々なものが出る。
 
各種野鳥ほか中小動物が玄関先に現れるのは毎日のこと

時々
 

駱駝など。
こいつらは虫の居所が悪いと危険なので、ある程度遠くに行くまでやり過ごす必要あり。



そして数日前から出始めたのが


先日来た仔象
うちの前が一般ビジターのあまり入らない場所なので、トレーニングを兼ねたお散歩コースになったようだ。



多彩な顔ぶれの中、毎日うろついているのは
おなじみのハゲコウ

・・・ちゃっかり仔象のバック、屋根の上にいて写っている。


ハゲコウが1羽、我が家を含む3件続きのフラットの屋根を根城としている。
態度が、妙に腰が低い。
にもかかわらず、こやつの行動が最近、いろんな意味でエスカレートしている気がする。

先日、帰路の途中に舞い降り、
そのまま私の横にならんでひょこひょこ一緒に歩いてフラットまで帰ってきた。
一部始終見ていた警備員に
「それはお前のセキュリティーガードか」
と笑われる。
・・・それだったらせめてハゲワシを雇う(猛禽だし)。
なんだよこいつエサもゴミもやってないのに馴れ馴れしい~!


奴はたまに2羽体制で行動する時がある。
数が増えると行動も強気になるようで、
玄関のガラス戸の前までやってきて巨大なくちばしでこじ開けようと格闘している。
本気でガラス割れそうだからやめてほしい。
こちらの不在時には遠慮なく玄関先にやって来ているらしく、よく粗相の跡が玄関前に残っている。
こら~!



そして今日、家に帰ってきたところ


3羽いるし。

・・・なぜ増えるかな君たちは。
今度は3羽体制で何をしようというんだ。

6.29.2011

6月29日 理由

月曜から調子が悪そうだったヘレン。
本日は朝いちで病院に行ってから出勤。
やっぱりインフルエンザだそうな。

「だから今日は私、チンパンジーにエサやれないわ~」

チンパンジーは人間に非常に近い生き物、と言われている。
遺伝子の98%以上、人間と一緒だとか。
すなわち
感染るのよ病気が
他の動物以上に人畜共通の感染症に配慮せねばならない。
インフルエンザなど言語道断である。

ということで、ジェニファーと一緒に11頭のチンパンジーに、健康チェックを兼ねながらポリジとバナナをあげに行く。
ポリジは穀物の粉をお湯で溶いてお好みにより砂糖とミルクを加えるたどろどろした飲み物。
栄養満点。
ウガンダ人の朝ごはんや学校での子供のおやつに供される。
人間と同じ飲み物を、人間と同じようにコップであげる。
コップはこっちが持っているけど、彼らはちょっと手を添えて飲みやすい角度にしたりする。
さすがに類人猿。器用。
顔の違いも個々にはっきりわかる。
感情もわかりやすい。


いろんな意味で 人間臭い。


チンパンジーの人気の理由はこの人間臭さだ。
「動物の中で特に鳥が好きだ」と言ったら
「なんでチンパンジーじゃないの!彼らは人に近いんだよ」と返されたことがある。
・・・困った。
遺伝子が近いということは科学的事実として興味深いし。
行動も個性も多様なのも事実で見ていて飽きない。
でも
「人間に近い生き物だから」好き、とか優先的に保護する、というほうには私自身の思考と嗜好は向かないようだ(どちらかというとちょっと首をひねってしまう)。
ただ、ここに来てチンパンジーのほかにもサル類を観察する機会も多く、興味は以前より持っている。
なんでも、じっくり見てみるもんだ。

ここの11頭のほかに、去年孤児になって保護されたチンパンジーの子供が2頭、動物病院にいる。
いずれ一緒にさせるための時々トレーニングとして連れてきて、バックヤードの周りに放している。
展示スペースに出ている群れと堀越しに対面させて、お互いを慣れさせているとのこと。
 
特に気にもせずその周りをを歩き回って作業していたら、ふいに左足が重くなる。
長靴をはいた足に1頭が抱きついてこっちを見上げていた。
ちょっと笑ったような顔をして、しっかりこっちの興味を引こうと見上げている。
ムズングに興味を持って走って抱き着いてくるウガンダ人の子供らの表情と重なった。
おんなじだ。あまりに同じすぎる。

他のやつからは
初対面で目と目があった時、すっと手をのばされた。
握手でも求めているかのように。


・・・決して嫌いではないのだけれど
気を抜いていると、確かに違う動物だということを忘れそうな瞬間があり、引きずられそうで。
人っぽすぎるのは、ずるい。

6.28.2011

6月28日 蛇口をひねると

先週はお休みをもらい、日本から来たふたりと旅行に行ってリフレッシュしてきた。
ので、今週はばりばり働きます。
(見かけだけは・・・)
今週は、チンパンジー係をしております。


キーパーワークをしてつくづく思ったのは「蛇口をひねると水が出ること」のありがたさ。

・・・園内のあちこちにある作業用水道は
なぜか毎朝、断水している。

目の前が「水瓶」ビクトリア湖だから根本的に水不足ってことはあり得ない(質はともかく)のに。
回復する時間は日によってまちまち。
大体11時ごろまでには何とか回復するが、タブによっては全く回復するきざしがないことも
いったい何が原因やら。
爬虫類&鳥類セクションで、池の掃除や水の入れ替えが思うようにできなかったのが、この断水のためだ。
(まーパイソンの池については1匹が4日も5日もうだうだとお風呂じゃなかった池に浸かりっぱなしだったというのもあるが)
飲み水不足以外の理由で断水にこんなに振り回されるとは思わなんだ。

チンパンジーに行って、更に断水に振り回され度がUP。

来る前から、ここの労働がいちばんきつかろうと思っていたけれど
予想通り、チンパンジーケージの掃除はきつい。

朝、チンパンジーたちを広い外の展示スペースに追い出してからお掃除開始。

・・・どうして一晩で床がこんなに汚くなってしまうのかしら~もう。
トイレでトイレしてくれるわけじゃないからしょうがないけど
臭いも半端ではない。
なんか人のっぽいので余計にいまいち感が増す。

で、夕方には帰ってくるチンパンジーたちのために、毎日ごしごし洗う必要がある。
まず床の食べかすやらなんやらをスコップで拾い集める。
洗剤水をまいてブラシでごしごしごしごし。
ホースで水足しながらさらにごしごしごしごし。
その後高水圧の水鉄砲みたいなやつで壁から格子から床から全部、びゃーっと流す。
ほんとうに水頼り。
すごく大量の水を使う。

・・・なのに毎朝断水、改善の兆しなしときたらそりゃ怒りたくもなるだろう。
毎朝、チンパンジー担当ベテランのヘレンおばちゃんが管理部門に苦情の電話。
 キーパーがどんなに時間通りに来ててきぱき作業しても、水が止まっているとほとんどの仕事がストップしてしまう。
当たり前だけれど
「使いたいときに使いたいものがない」というのは、作業の効率を左右する。
ここでは共用している車なんかもその典型で。
待っていると時間が、予定が、どんどんずれていく。
色々なものがいちいちこんな調子だから、作業量に余裕があるくらいでちょうど良い。
日本の動物園にあるように「餌やりタイム」を決めて人にアナウンスしたがらないのもうなずける。
あらかじめ細かすぎる予定は避ける。
それもひとつの手だ。

日本みたいにきちきち時間を守って仕事を詰め込んでいけるのは、
「蛇口をひねれば必ず水が出る」
的に何事も整っている前提があればこそ。

でも、だから。

どんな蛇口も断水する可能性があることは忘れないでおこうと思う。

6.20.2011

6月20日 第2号はクレイジーハネムーン

こちらにきてわずか半年で、日本から知人2組目が来訪。
今回の二人はハネムーンでやってきた。
やれ、めでたい。

二人とも前の職場の仲間。
(ちなみに嫁のほうは前の前の職場でも同僚)
つまりは私と同じ業界の人間なので
「動物園の動物」も楽しむけれど
それだけで満足するような柔な動物好きではない。
「野生の野生動物が見たい」人種。

到着直後は疲れているだろうと思いきや、
旦那のほう曰く
「日頃の劇的な残業とデスクワークによる鍛錬のたまもので時差ボケとエコノミー症候群は全く問題ない」
とのこと。
休む間もなく双眼鏡とカメラを出して散策&バードウォッチング開始。
そして今朝も日の出直後から園内を歩き回り、
飼育動物で一番人気のチンパンジーからうちの前をうろつくハゲコウまで、
とにかく「すべて」の動物のウォッチングを満喫。

隊員や事務所関係者がけっこう訪ねてくれているとはいえ、バードウォッチングまで濃く楽しむような嗜好の持ち主は今まで来ていないので、一緒に歩いていて共有できるものが多くて楽しい。
楽しくて楽しくて、私も久々に全開でフィールドガイド。
・・・を、していたものの、途中で昼寝の為に脱落。
同類項とはいえ、若さと体力と旅行特有のハイテンションを備えた二人のほうがクレイジーなのは当然か。
まいりました。


朝のバードウォッチング後、うちで朝食をとるN夫妻。
お土産&買い出し、たくさん運んでいただきました。
北の大地のさらに「地の果て」から、はるばる来てくれてどうもありがとう。

6.17.2011

6月17日 ぱおん

Elephant


2週間ほど前からその単語を耳にするようになった。

お客さんからもライオンに次いでリクエストが高く、
飼育員も「ほしい~」と折に触れ言っていた。

とはいえ今のご時世
「まさかそんなに簡単に来るわけないよなあ~」と思って、聞き流していた。

が、

どうも聞き間違いや勘違いではなかったらしく、


3日前、


うちのセンターに「ぱおん」がやってきた



しかも




仔ぱお

 

うわ~ちいさいぃぃぃぃ!
なんだこのめんこいのは!
もう見た瞬間に悩殺されましたわ。

まだ生後2か月くらい。
ウガンダ西部のQueen Elizabeth National Park にて保護されたとのこと。
まだ親にべったりの時期に人に保護されたので飼育員にも大変なついている。
私も甘えられる。
嬉しいけど
100kg超の赤ちゃんってまだ子育て経験のないわたくしには荷が(とりあえず物理的に)重い



赤ちゃんだからまだミルクを飲ませます。

そういえば昔読んだ「○ラエモン」に、子象を飼うう話があったような気がする。
最終的に、お母さんに返してよかったね、といういいお話だったと思う。

この子もそれができるといいのだけれど

ここに子象が連れてこられた、ということは、もう親元に戻せないか、戻すべき親がいないということだ。
(多分、密猟か何かで親が死んでしまった)
動物園にゾウが来た、と、手放しで喜んでばかりもいられない現実がある。


・・・でもみんな
それはそれとして手放しで喜んでいる。
もちろん展示に出すのはまだまだ先だろうけれども。

とりあえず、元気に大きくなれよ~

6.14.2011

6月14日 近かった

本日はダチョウの餌やりからスタート
なす、きゅうり、ピーマンなどを飲み込みやすい大きさにカット
その上に
ウガンダ版ちりめんじゃこ(もちろん人用の食品として普通に市場で売っている)
をまぶして栄養バランスも非常によろしそう。

さて、中に入り
まずダチョウの位置を確認
地面にエサを置いて
走ってくるダチョウからダッシュで逃げる。
ダチョウ(♂)、食べる前に奇妙なディスプレイダンスを踊ってご挨拶してくれた。

本日はなんといっても、憧れのハシビロコウにエサをあげられる。
 2羽、展示しているうちの1羽が
 異様に人懐っこい。
アンジェラが近づくと、くちばしをカタカタならして、妙な声で甘えてくる。
 
近いよ・・・しかも
おとなしく頭をなでられているので、私も撫でてみる。
初接近で初タッチ
予想以上のお近づきに成功。
これでウガンダで果たすべき野望の半分はもう果たしたも同然。


 ハシビロコウのお食事。
大きなくちばしで器用に魚をひろう。
 

んで、丸呑み。
なんかうれしそうに食べるなあ君。
ここまで慣れているなら絶対、餌やりタイムを宣伝すべきだ。
1回に10匹ほど、テラピアをあげている。
 
ハシビロコウのケージには最近、ペリカンを同居させている。
同じ湿地の生き物でタイプが違うので、比較ができて面白い。
こちらはばしゃっと水ごと魚を口に放り込んだのち体制を立て直して丸呑み。
ペリカン特有のたぷたぷした下くちばしに、しっかり魚が透けて見えていた。

6.13.2011

6月13日 飼育員になる


最近、頭はともかく手がちょっと空き気味なので、
飼育の手伝いをすることにした。
今日から1週間は鳥類&爬虫類部門。

パロットや憧れのハシビロコウとお近づきになれるチャーンス。
役得役得

ブリーフィングの後、まず爬虫類ケージのお掃除からスタート。
外からガラスを拭きながら、ガラス越しにパイソンとご対面
1匹、池に入っている。
・・・お風呂みたい。

外が終わると中のお掃除。
パイソンのいるケージにお邪魔して床を掃く。
全く無視されているのはわかっていても、ちょっとドキドキです。

・・・しかしパイソンはまだ序の口だった。
次に控えていたのは
クロコダイル(成獣 ♂×2)のケージのお掃除

・・・さすがに迫力あります。

アンジェラが陸で日向ぼっこ中のワニにホースで水をかけると、非常に面倒くさそうに池へ移動。
・・・君たちが歩いているのは初めて見たよ。
水中に追いやった隙に地面を掃く。
「必ず動物の位置を確認しながら作業すること」
わー。
口開けてるよ~
牙が見えるよ~

次は癒し系リクガメ
ヘビとワニの後ということもあり
掃除していてかなり癒される。

その次にパロットとアフリカクジャクのケージ。
ケージに入る前にバックヤードで餌も準備。
バナナ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴー、スイカ・・・
いいなあこの食事。
「フルーツおやつに食べていいよ」と言われたので、迷わずマンゴーを失敬する。

床を掃いている間、パロットたちが好奇心丸出しでこっちを見ている。
こっちが展示動物の気分。
クジャクは止まり木の上に退避してくれた。
お気遣いありがとう。でもね、
君の派手で長~い尾が邪魔で通れないのだよそこ。

さあパロットとのお近づきの次はいよいよハシビロコウ!

と思ったら

「彼らは1日置きでOKだから今日は行かない」
ということでお近づきは明日にお預け
ご飯はおなか空いたら勝手に池の中の魚を捕って食べるそうだ。

掃除と餌やりで、午前中いっぱいかかる。
今日は午後の作業がないのでこれで終了。
オフィスワークに戻る。

このペースだとしばらく体と頭の両方をバランスよく使えそうでいい。

6.12.2011

エキシビジョン

さて先週の長旅の振り返り。
4月にも訪れたMubaleという西側の地域へ出張。
6月3日から金、土、日と3日間、エキシビジョンの手伝いに行った。

エキシビジョン・・・
要するに移動動物園。
今回はスタジアムで行われる大きな物産展みたいなイベントの一角に、
 ライオン(♀)、ダチョウ、ヒョウほか10種ほどの動物を展示。
「ライオンが見られる」
「ヘビに触れる」
「言葉を話す鳥がいる」
などの宣伝がラジオやテレビで数日前からされていた様子。


手伝った3日間、朝から晩まで容赦なく混んで身動きとれず。 
しかもスタジアム自体は夜通しイベントをやっており、夜も遅くまで動物を見にお客さんが来るので泊まり込みのキーパーはほとんど寝られなかったとのこと。

地方の人の場合、遠い、お金がない、その存在を知らない等の理由から、センターを訪れるチャンスに恵まれる人のほうが少ない。
どっとおしかけるわけだ。

あまりの人ごみに私も体調を崩しかける。
でも我々以上にしんどいのは動物である。


なんと今回の目玉であるライオンが明らかにストレスで参りかけ、途中でリタイア。
動物のコンディション回復を優先し金曜夜のうちにライオンはセンターへ搬送。
どう配慮しても動物への負荷が大小なり出るのはエキシビジョンのジレンマだ。
 
さて展示のほかの目玉。
スネークショー&ヘビと記念写真(1枚2000シル)コーナー


 

ラクダ乗りコーナー(1000シル)
 

といった、ちょっとアトラクション&営業色の強い出し物も実施。

更に時折、
「ゴリラ(の着ぐるみ)」出現。

今回のブースは、ウガンダの国立公園管理や野生動物保護を担当する国の機関
UWA(Uganda Wildlife Authority)と協力して出展している。
この着ぐるみプログラムはUWA担当。
(ってことは中に入っているのはレンジャー・・・国家公務員・・・)


ときに
いつもいつまでもカメラ持って記録係だけ、というのも戦力としてアレなので
今回はちょっと教材を用意して臨んだ。

 赴任当初に頼まれてデザインしたオリジナルグッズ候補
「センターの動物たちのポスター豪華6枚シリーズ」

その原稿を印刷してラミネートし、ブック型にして持って行ってみた。

写真があれば言葉&情報量がイマイチでもどんな動物がいるか紹介できる。
ポスターとして本格的に量産して売ったり配ったりする前に、お客さんの反応も確かめられる。
(・・・予算がつかないので原稿は担当者に受理されているのに印刷できておらず、
このままなし崩し的に原稿お蔵入りさせるのも悔しいので、一回ぐらい日の目を見せたいという意地もある。)

何よりトークが巧みで教材いらずの同僚たちの反応も見たかった。
「解説用にこんなの持ってきた~と見せてみる」

 
速攻で同僚に持って行かれる。
以後、最終日まで交代でフルに解説に活用されることに。
おお!いけるか?教材普及作戦!
お客さんからも「これいくらで売ってるの~ちょうだい~」と聞かれるので、まずまずのようだ。

これは基本的に、写真(図)をラミネートしているだけ。でも
「なんでこんなことを考えつくんだ~」
と同僚たちに言われる。
作る道具はあっても考えつかないもんなのか。 
自分で作る(作れる)という発想がないもんなのか。
とりあえず今後、怪しげな手作り教材をいろいろ提供し試してもらいつつ
スタッフの
「手作り教材ほしい~使いたい~作れるなら作る~」
っていう気分を引き出す作戦でもとろうか。


3日もいると慣れてきて、少しなら教材なしでも解説のフォローができるようになってきたので、ぼちぼち動物の檻の前に立ってお客さんの相手をする。
楽しかったし大体務まったかな?という感はあるものの、無理難題を色々と言われ苦戦する。

「ゾウもつれてきて」
いないものは連れて来れません。

「パロット喋らせて」
・・・パロットにも気分というものがありまして・・・

「寝てるカメ起こして近くに持ってきて」
・・・夕方なんだよもう寝かせてあげようよ

「カンムリヅルって食べていい?」
おいおい国鳥だぞー!

ウガンダ@地方住民の動物に対する興味はいろんな意味で容赦がないと痛感する。

6.08.2011

6月8日 無計画停電

出張と他の隊員の任地放浪のため、1週間ほど留守にしていた。
そっちの話は追い追い写真と共に紹介する?として。

長旅より昨日のお昼頃、家へ帰り着く。
さてお茶でも沸かそうかと電気ポットのスイッチを入れたところ

・・・おや、電気が来とらん。

いつもの
無計画停電か。

でんきがない~ふべん~だけど。
日常茶飯事だし。
幸いこの辺りは大体数時間で回復する。

・・・はずが

夕方になっても電気が帰ってこない。

水はともかく電気が1日ぐらいなくても生活に大きな影響はないけれども、
この家に限っていうと前科がある。
ここはお客さんが泊まる1戸建てのフラットで、
私が住む前は
稼働率が非常に芳しくなかった
らしく、
入った当初は見た目はきれいなのに水回りと電気系統にガタがきていた。
当然停電は毎日で、しかも自動復旧しない。
管理セクションに訴えても
「停電はこの国全体の問題」
で常に片づけようとされ、
「どう考えてもうちだけが停電しているだろうおい」
という証拠を並べて納得させるのに1週間ほどを要した。

・・・あれをまた繰り返すのは面倒だ。
無計画に停電するのはかまわないけれど、システムの故障だけはどうか再発しないでほしい。


そして、今朝。
起きたら回復すると期待していた電気はまだ帰ってきていない。
やっぱりケーブルの接続等がどこかでいかれてしまったのかと思った矢先

ぼぼんっ

激しい破裂音と火花

同時に冷蔵庫がまわりはじめた音。

お帰りなさい電気。
・・・ずいぶんと激しい朝帰りだねえ。


5個差込口のある延長コードのうちの1つの差込口から煙が出ている。
爆発源はここか。
恐るべし、メイドインチャイナの延長コード。

結局、昨日はまる1日町中が停電していたようだ。

それにしても。
停電後の回復時に延長コード爆発するの、実はこれで2度目。

無茶を承知で言うと、
停電は無計画でもいいから復電は計画的にやってくれないかしら。

6.01.2011

5月31日 パロットたちの憂鬱その後

さて、密猟され運ばれているところを押収され、ここに収容されたパロットたち。
その後どうなったか。


ここにまだいます。


放鳥にあたって色々な機関やら法律やら条約やら絡むので、調整に時間がかかる。
まあ、やむなし。
それでも収容を取り巻く状況は若干好転している。
一般ビジターの来ない動物病院の前に、即席ながら専用のフライングケージが建てられて、そこに落ち着いて収容。
スポンサーもついてしばらくは費用の心配もない。
ということで、とりあえず平和に過ごしている。


・・・はずが、

本日通りかかったところ、
ぎゃあぎゃあとけたたましい悲鳴のような鳴き声


何事かと思って行ってみると、キーパー4人が中に入って捕獲作戦を遂行。

聞けば、足環の際チェックと数の再カウントらしい。
・・・ご苦労様だ。
キーパーもパロットも。
 
チェックが終わったパロットたちは、隣のスペースの隅っこに固まって、
「一体なんなんだよ」
といった不安そうな面持ちで仲間と人間を見ている。
  
鳥好きのひいき目かもしれないが
これぐらいの大きさの鳥になってくると、哺乳類と同様にけっこうわかりやすい表情が出てくる
(気がする)。


カウントしているということは放鳥が近いのかとも思ったが、
そういうことでもないらしい。

彼らのここでの暮らしはまだしばらく続くようだ。