3.19.2012

クジャク自由になるも…


「クジャク、園内に放鳥するから」
と、ヒョウの写真を撮っていた日にいきなり言われる。

9月に孵った3羽のヒナは順調に成長し、
親と変わらないサイズになっていた。
確かに、5羽もクジャクがいると若干ケージ内がうっとおしい手狭な感じはあった。

「・・・何で?」
「これ以上繁殖されても困るから」

要は「もう多くなりすぎてご飯はあげられないから適当に達者で暮らせ」ということらしい。

今さら何を。


さて、自由を得たクジャクたち。
とはいえ、そんなに飛翔力のないこの子達は放したところで敷地内から飛び出す心配もあまりなく。
案の定、翌日から堂々と敷地内を闊歩。

お父ちゃんは単独行動。
カンムリヅルと美しさを競うべくなのか、彼らが拠点とするエントランス付近によく鎮座するようになる。
派手なので無駄に目立つ。

お母ちゃんは自分と大きさがあまりかわらない3羽のヒナをつれ歩いている。
(高校生ぐらいの子供を連れて歩いている感じか?)
この大きさのものが団体行動していると地味でも目立つ。

彼らはインドクジャクなので
アフリカではれっきとした外来生物かつ「家畜」。
敷地内から一歩出たら多分どこかのお宅の晩御飯になってしまうこと請け合い。

自由の現実はけっこう厳しい。