7.19.2012

7月11日 Rhino Children Camp 1日目

本日から「Rhino Children Camp」
先週のグル出張の続き物のプログラムだ。

ウガンダ北部から、お迎えに行ったうちのバスに乗って、子供20人と先生5人(+その他)がこれに参加するためにやってきた。
(アレ? 大人が予定より増えてる・・・)
*なんで北部なのか、Rhino(サイ)なのか等はこちら参照。



これから3泊4日で、
サイを中心に、野生動物や環境保護について色々体験したり学んだりしていただく。

でも1日目と4日目はほぼ移動だけなので、実質は2日間で。
そこにバッテラの飯粒も真っ青なぐらい予定がギュウギュウ詰め込まれている。


・・・このスケジュールは絶対こなせない、と確信できるが置いておこう。面倒。

とりあえず自分らの朝食の前にチンパンジーの朝食見学からスタートし、

午前中いっぱい

仔ぱおんと触れ合ってみたり、


トラクターに乗って餌やり体験してみたり、

楽しいよな~コレ。
大人だってやりたいもんな~。



さて
2日間とも、昼食後2時間ほどが「Wildlife Game」の時間ということになっていて、
要はなんかアクティビティしながらお勉強する時間。
わたくし今回、2日間この担当を頼まれている。

ということで

Wildlife Game1日目のメインアクティビティは、
4月にここのガイドボランティアに試した教えた
サイフンペーパー作り!

絶好のチャンス到来。
今回コレをやらずいつやるんだ!


サイ糞繊維のほかに紙漉きの材料として古紙を使うので
ついでにリサイクルとか、資源の大切さなんかも教えてみる。
紙が森の木を切って得られることや、
プラスチックが地面掘って得られた石油から作られるってこと、
つまり、動物の生息地を壊して得られているものかもしれないってこと、
大人も子供も知らないからね。

レクチャー後に紙漉き作業開始。


子供のいいところは、
素直に雑誌でもトイレットペーパーの芯でもお好きな古紙をそれぞれ選んでくれるところ。
(ボランティアに教えた時はみんな白いかみばっかり取りたがった)
用意してあったいろんな種類の紙を選んでくれたので、いろいろミックス。
仕上がりが楽しみだ。
でも基本的にぶきっちょなのと、数が多いので、漉く工程は思ったより時間がかかった。

紙漉きのときは先生らは参加する気配なくだらだら座っているだけだったものの、
作り方の説明そのものには大人たちの食いつきがむしろ良く。
特に、時間の都合上事前に済ませてあったサイフンの処理工程にたいへん興味を持っていたので、紙漉き終了後に少し時間をかけて説明。
ベリンダが書記をして行程の説明をアシストしてくれる。いつもありがとう。

で、処理工程というのは
1) フレッシュなサイ糞を用意
2) 10回ぐらい水で洗って濾して、を繰り返す
3) 1日か2日、水はったバケツにつけておく
4) 2時間×3日煮込む。
・・・別にぶっ通しで半日ぐらい煮てもいいのかな~
   あれば、煮込み時に重曹(ベーキングパウダー)を入れるとよいかも。
   要するに細かくしやすいぐらいわらかくなればよろしい。
5) 細かくする。
6) 天日で乾燥して保存

こっちもまだまだ試行錯誤中なのでこれでベストとは思っていないが、
とりあえず時間がかかるだけで難しい工程はない。
でしょ?


と、言ってみたところ、
なんとなく漂う「でも、めんどくさいな」感。

では。
ここで本日の切り札を登場させる。


ザンビアの空港で見つけて買ってきたお土産


ゾウ糞ペーパー製のカード!


「こんな感じで(これはゾウ糞製だけど)お土産になっている所もあって
野生動物に関心のあるマニアックなムズング旅行者はウッカリ買っちゃうわけだよ~
私のような~!


実例の説得力、強し。

露骨に空気に勢いが戻って、いろいろ細かい質問が出る。


野生動物が生息しているAdvantageは、
金銭に換算できることや物質的な面だけもではないんだけれど、
やっぱり
「役に立つか」「金になるか」
というのは興味を分ける大きなポイントらしい。




「肥料にもよさそうだから、とりあえず今回フレッシュなサイフンをもらって帰るわ!」
と言ったのは今回オマケでついてきたSub-County(地方の役所、まあ市役所的な)の職員のおばちゃん。
バスに積んで延々6、7時間持って帰る気らしい。


サイ糞本体はともかく、
本日作ったサイフンペーパーのほうは、
もちろん子供らに持って帰ってもらうつもりだ。



とりあえず乾燥させないといけないので、今日はここまで。
仕上げは明日か明後日に。