11.05.2011

11月2日 リサイクル


ゴミ対策スタディツアー、2日目。
リサイクルに取り組んでいる会社、2社を見学。


1社目はもともとプラスチックのパッケージを作っている会社。
 製品一覧。色々作っています。
 スーパーで見たことある牛乳のパックなんかもあり。

ここはゴミになったビニール袋のリサイクルをしていて、
工事現場などで使う黒い大きなシートを作っている。

 ビニールは洗って、細かくして一旦とかし、ビーズ状の原材料に加工する。
その原料を、機械にかけて溶かしてシート状にひきのばす。

シートに加工する機械。
溶けたプラスチックが餅のようにローラーまでひっぱりあげられてく様が面白い。


原料となるビニールゴミは自ら収集したり、持ち込まれたものを買い取っている。
1kg1000シル。
質や汚れ具合で値段が違い、当然、きれいなほうが買い取り価格が高い。
近所の川では
ゴミ収集所からビニール袋を集めてここに売っているどっかの会社からお小遣い程度のお金で雇われたニャボ達が、汚いビニール袋をじゃぶじゃぶ洗っていた。


2社目は、ペットボトル入り飲料水を売っている会社。
水の販売、容器の製造、プラスチックリサイクルと3部門を持っている。

もともと自社のボトルの「不良品」をリサイクル仕組みが必要だったようで。
今はそれに加え回収+持ち込まれたプラスチックを買い取ってリサイクルしている。
ビニール袋以外のプラスチック、なんでもリサイクル対象。
いくつかのコミュニティにはきれいに分別するよう指導して収集を行っているとこのと。

収集されたプラスチックのゴミは、
洗浄後に粉砕されて細かいチップに加工される。
それを主に中国に輸出しているとのこと。
中国で衣類などに加工されるようだ。
めでたく生まれ変わった暁には日本にも入っているんだろうなあ・・・


2社とも、リサイクルに取り組んでいる一方、
新たにプラスチック製品を作っている会社(こっちが本業)。
その原料となるプラスチックは新しい(きれいな)ものを輸入している。
技術やコストの問題もあり、
どうしてもリサイクル・プラスチックを原料に使える製品には限りがある。

リサイクルというと資源の「輪」のイメージがあるけれど、
まわるよりも「線」として流れていくほうが多いのが現実。


収集も処理能力もいまいちな途上国だからこそ、
その事実は日本よりむしろはっきり見える。